うさぎの多頭飼い!その際気をつける事とは?

その愛らしい見た目はもちろん、可愛い仕草や、計り知れない癒しをくれる存在として、日々私たちを幸せにしてくれているうさぎさん。

うさぎさんを家族に迎えると、その魅力はどんどん私たちの心を虜にしていきますから、うさぎさん好きにとって、“うさぎの多頭飼い”は夢のひとつですよね。

また、「一人じゃ寂しいかな」「兄弟や友達を作ってあげたい」という気持ちから、多頭飼いを意識する方も多いかもしれません。

今回は、うさぎの多頭飼いについて、そしてその際の注意点などについて、お話させてください!

 

うさぎの多頭飼いの魅力

可愛いうさぎさんに囲まれた生活をしてみたい!
うさぎさん好きなら、誰もが1度は夢見ることかもしれません。

実際、最近ではうさぎさん2匹以上と共に暮らしている人も少なくありません。
可愛いうさぎさんが仲良く戯れている姿を見られるのはとても癒されますし、社交的なうさぎさんであれば、兄弟や友達と一緒に暮らせることをとても喜んでくれるでしょう。

複数のうさぎさんと暮らすことは、大変なこともあるかもしれませんが、きっとそれ以上に、私たちの毎日を豊かにしてくれるのだろうと思います。

 

私がうさぎの多頭飼いを意識した瞬間

結論からお話いたしますと、今のところ私たち家族のうさぎさんは1匹です。
しかし、そんな私たち夫婦が1度だけ、真剣に多頭飼いを考えたことがあります。
それは、我が家のうさぎさんと初めて出会ったときでした。

うさぎさんを家族に迎えるため、ペットショップに向かった私たち夫婦。
まだお店に来たばかりだという子うさぎたちは、少し大きめのケージに3匹ほど一緒に入っていました。

その中にいた、優しい大きな目を持つ黒いうさぎさん。
私たちはこの子に深い縁を感じ、この子を家族に迎え入れることに決めました。
しかしこの大きなケージの中で、後に我が家の家族になる黒いうさぎさんと、ずっとくっつき寄り添っている茶色いうさぎさんがいたのです。

「こんなに仲良く寄り添っているのに、離れ離れにしてしまうのはかわいそう…。」
このとき私たちは、2匹とも家族に迎えることを真剣に悩みました。
しかし、うさぎについてかなり予習していた私。
うさぎの多頭飼いについても少しの知識をつけていたので、今の私たちには、2匹のうさぎさんを一緒に育てるにあたって、充分な環境を整えてあげることはできない、と判断しました。

まず、1匹につき1つのケージを今すぐに用意することは出来ない。
そして、うさぎ2匹を同時に家族に迎えるには、今の家は狭すぎる…。
苦渋の選択でしたが、結果、私たちは黒いうさぎさん1匹を家族に迎えることにしたのです。

 

うさぎを多頭飼いする時の注意点

うさぎを多頭飼いするにあたって、忘れてはいけない注意点がいくつかあります。
まず、うさぎさん同士にも相性があります。
まだ生まれて間もない赤ちゃんから顔を合わせていれば、仲良くなるのにそんなに時間はかからないかもしれませんが、先輩うさぎさんの元に新入りうさぎさんが家族に加わるときなどは注意が必要。

お互いにストレスがかかってしまうことも心配ですし、喧嘩をして怪我をしてしまったら大変!
最初から無理に仲良くさせようとはせず、最初は部屋んぽの時間を分けるなど工夫し、時間をかけて徐々に馴らしてあげましょう。

先輩うさぎさんがやきもちを焼いてしまう可能性もありますので、特にうさぎさんたちの心のケアは1番大事にしたいところ。
うさぎさんのストレスのサインを見逃さないよう注意し、しっかりケアしてあげましょう。

次に、ご存知の方も多いと思いますが、うさぎはとても繁殖力が強い生き物です。
それに加え、生後半年くらいまでは、実は性別の見分けをつけることが非常に難しいのです。(うさぎと頻繁に関わっている、獣医師やペットショップの店員さんでさえ、間違えることがあるそうです。)

よって、避妊・去勢手術前のうさぎを仕切りのない空間で育てることや、まだ性別がはっきりとわからないうさぎを一緒のケージで育てることは、繁殖を促してしまうため、非常に危険です。

また、私たちと共に暮らすうさぎのルーツは、多くがアナウサギという種類のうさぎで、このうさぎは本来、縄張り意識を持っています。

望まない繁殖を防ぐためだけではなく、安心できる自分の縄張りを持たせるという意味でも、ケージはうさぎ1匹につき1つ用意しましょう。

それぞれのケージの間に仕切りをつけ、お互いが見えないようにしてあげると、うさぎさん同士のプライバシーも保てるのでより良いですよ。

近年、充分な知識を持たないままうさぎを家族に迎え、あっという間に繁殖してしまい、捨てられるうさぎがいることや、飼育放棄されるうさぎのニュースを目にする機会が多く、私は非常に胸が痛いです…。

どんなに小さくても、姿形が違っても、命の重みに違いなんてありません。
多頭飼いに限らず、うさぎを家族に迎えるのなら、その命の重みをしっかり胸に刻んで、大事に育ててくれる人が増えることを、私は強く願っています。

 

まとめ

私たちうさぎ好きの夢のひとつである、多頭飼い。
実際に多頭飼いをしようと決めた場合は、うさぎが何匹に増えたとしても、その命の重みに違いはないということを、決して忘れないでください。

また、当たり前のことですが、命の数が増えるということは、そのお世話にかかる時間や手間も増えます。

ご飯やおやつにかかる費用、定期検診の診察費、毎日のケージやトイレのお掃除、部屋んぽにかける時間など、命の数だけ多くなります。

その自覚をしっかりと持ち、責任を持って育てる覚悟があれば、たくさんのうさぎさんたちと暮らす時間は、私たち人間にとっても、うさぎさんにとっても、幸せなものにできると信じています。

また、多頭飼いの方法も、色んな工夫をすることができます。
ケージではなく放し飼いにしている方、うさぎ専用の部屋を作っている方など、ご家庭によっても、うさぎの育て方に様々な工夫がされています。
今はそんな知恵や工夫を共有できる世の中です。

色んな意見を聞き、色んな方法を模索しながら、うさぎさんとの最善の共同生活を創り上げてください!
たくさんの人とうさぎさんが、共に幸せに暮らしていけることを、私は強く願っています!!

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