犬から人にうつる病気ってあるの!?うつらない為の予防を調べてみた!

動物から人にうつる病気を、「人畜共通感染症」「人獣共通感染症」「ズーノーシス」などと言います。

その中でも日本国内で発症するものは約50種類と言われており、結構身近な病気です。

今回は犬からうつる人畜共通感染症とその対策、予防をお伝えいたします。

回虫症

回虫という腸に寄生する線虫の一種が原因でかかる病気です。
犬や猫に高確率で寄生している虫ですので、犬の糞を触った手で食事をしたりすることで感染します。

・症状
発熱、咳、喘鳴(ぜんめい)、腹部の痙攣、吐き気、嘔吐などがあげられます。
虫が目に移動すると視力障害を引き起こすことがあります。
小児に感染してそれが重症化すると、成長が妨げられたり身体のいずれかに重度の痛みが出てくることもあります。

・治療法
アルベンダゾール(抗寄生中薬)を投与。
※とても強い薬のため、必ず医師に処方してもらってください。

・予防方法
衛生状態が酷い地域や亜熱帯地帯、によく見られる病気です。
衛生面、特にトイレ回りをきれいにして喚起をきちんとすると予防できます。
また、糞が手に付いたりしたらしっかりと手洗いを行いましょう。

パスツレラ症

熱や猫ひっかき病とも呼ばれる病気で、近年日本で増えてきている病気です。
犬の口の中、猫の爪などにパズルラ菌が必ず存在しています。
噛まれたり、猫に引っ掻かれたりしたときに感染する病気です。

・症状
軽傷の場合、傷口が赤くはれたり発熱します。
傷口が深いと関節炎を起こしたり、骨髄炎を引き起こします。
免疫力が低下していると敗血症や骨髄炎が重症化して死亡するケースもあります。
また、口から菌を吸い込むと、肺炎、気管支炎、副鼻膣炎を引き起こします。

・治療法
抗生物質の投与
※年齢や体重、身長によってどの抗生物質が処方されるのかは不明です。

・予防方法
ペットが可愛いのは分かりますが、病気のことを考えるとペットはペット。
人は人という風にペットとの関係に壁を作るのが効果的です。
キスなどしたら高確率でうつります。
今までは重症化しなかったから気が付かなかっただけ。ということもあり得ますので、適切な距離でペットに接しましょう。

 

狂犬病

一番よく耳にする犬から移る病気じゃないでしょうか。
日本では50年近く発症はしていないのですが、危険性が極めて高い病気です。
狂犬病に感染した犬や猫に噛まれることによって人に感染する病気です。

・症状
初期は風によく似た症状が現れます。
その後、とても不安になったり、何もないのにいきなり興奮して騒いだり、有名なのが水を見てとても怖がったり等の神経症状が現れます。
そしてしばらくして呼吸麻痺を起こして死亡します。

・治療法
現在、治療法はなく、致死率は100%のとても恐ろしい病気です。
日本には狂犬病を持っている動物はいないと断言できるのですが、海外ではそこら中にごろごろといます。
海外旅行に行った先で動物に噛まれたらすぐに病院に行き、発症を予防するためにワクチンを接種しましょう。
※潜伏している期間は狂犬病にかかっているかどうかも分からないので、必ず15分以内に近くの病院を受診しましょう。

・予防方法
一番的確なのは海外には行かない。野良の動物には触らないことです。
しかし、海外旅行には行きたい気持ちも分かりますので、海外に行く前に病院で狂犬病のワクチンを投与することをお勧めします。

※日本の狂犬病ワクチンの供給量は少ないので、余裕をもって一か月前に病院を予約しましょう。

何かしらの病気にかかってしまった場合。
上記の記事からわかる通り、最初はどれも風邪とよく似た症状が現れます。
病院に受診する際には、先生になんの種類のペットを飼っているかを伝えると早期に病気が発見できる可能性が高いので、重症化することはほとんどありません。
必ず「私は犬を飼っていること」を伝えましょう。

まとめ

 ・犬から人に感染する病気は存在する。
 ・重症化すると極めて危険。死亡するケースも存在する。
 ・狂犬病は発症すると死を待つのみ。
  発症前にワクチンを打って発症を遅らせる処方なら存在する。

 ・感染しない為に常に掃除、換気。
 ・ペットとの接触は控える。

 ・引っ掻かれたり噛まれたりしたらすぐに病院に行き、処置をしてもらう。
  (重症化を抑えれる)

いかがでしたでしょうか。
わが子同然のペットからうつる病気は多々存在します。
今回は犬をメインで紹介しましたが、鳥、ネズミ、すべての動物が人にうつる病気を持っています。
もし飼い主が亡くなってしまったらペットを育てれる人はいなくなってしまい、引き取り先が見つからない場合はほとんど亡くなってしまうでしょう。
可愛いペットのために予防は徹底して行わないといけないですね。

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