栃木の耳うどん。作り方、食べると魔除けといわれている耳うどんの紹介!
日本でここ数年で人気が爆発しているB級グルメ。まだまだ全国的に知られていないものもたくさんあります。
中でも不思議な形をした栃木県の耳うどんは地元で愛されて、古くから食べ続けられ受け継がれてきた美味しいローカルご飯です!
今回は耳うどんにぎゅーっと込められた歴史や地元での食べ方を紐解きます!
栃木県の耳うどんってなに?
耳うどんは佐野市で食べられています。
そういえば、佐野市といえば佐野ラーメンのほうが圧倒的に有名でラーメン店がたくさんあります。
私も佐野市に行った時、耳うどんの店は見かけないどころか、ラーメンばかり目に入った記憶があります。
耳うどんは佐野市葛生地区が発祥と言われています。そんな耳うどんが作られ食べられる由来となったのはなぜでしょう。
食べると魔除けになるといわれる耳うどん
佐野市の中でも限られた地域でしか食べられない耳うどん。
なぜ普通の麺の形ではなく、耳をイメージした形なのでしょうか。
耳うどんは主にお正月に食べられるもので、「耳を食べてしまえば悪い噂を聞かない」という言い伝えがあります。
「今年1年人間関係がうまくいきますように」と耳うどんを食べます。悪いものを聞かないようにと食べてしまうのはある意味厄払いや魔除けといった意味もあるようです。
この地域では、耳うどんを年末にたくさんつくって、お正月に食べ続けるんだそうです。全国的にいう雑炊のようなものです。
耳うどんのレシピ
耳うどんは地元では道の駅などでも売られています。実際作作り方を見てみると通常のうどんより作るのに手間がかかります。
といっても普段から餃子やハンバーグなどを作ってる人からしたらそこまで難しくもないものではあります。
材料
耳うどんの生地
小麦粉(できれば地粉)800グラム
水コーヒーカップ2杯分
汁
鶏肉、にんじん、きのこ、長ねぎお好みの薬味などを好きなだけ用意します。
汁は醤油、みりん、だし汁などを適量用意します。
このレシピでは耳うどんだけで150個近くできます。
作り方
1 粉に少しずつ水を入れながら箸で混ぜていきます。この時点ではまだ生地にパサつきがありますが、あとで手でこねていくので気にせず混ぜていきます。
2 さらに水を加えながら耳たぶより少しかためになるまでこねていきます。水加減はその日の気候などによって変わってきますので、見極めながらこねていきます。
3 まな板に粉を振り、麺棒を使って薄く平らになるように延ばしていきます。約5ミリくらいになるように延ばしていきます。
4 のばした生地を3、5センチ×6センチほどのサイズに切っていきます。
5 生地を一枚ずつ取って形を作ります。①生地を横半分に折る→②左端を手前に折る→③右端を折り重ねる。これをひたすら繰り返します。
6 熱湯で3~4分茹でて水につけます。こうすることで、耳うどんに水分が入りツルンと滑らかになります。
7 汁に入れる具材は特にこれと言った決まりはないそうです。冷蔵庫に入ってるものを汁の中に入れて煮込みます。
8 ある程度具材に火が通ったら耳うどんを入れて軽く煮込んだら完成。
耳うどんの生地の重ね方は着物の合わせと同じなのが決まり。魔除けの意味があるのに縁起がよさそうな感じもしますね。
汁はスーパーなどで売られている麺つゆなどを使っても十分美味しいです。
まとめ
栃木県の一部の限られた地域で食べられている伝統的な耳うどん。
子供たちと一緒に作ると、耳うどんの歴史を知ることもできるので食育にも用いれますね。
食べた感じはすいとうやほうとうに似ていますが、それと同じような重さはなく、むしろ味もしっかりしみこんでいてくどくなく美味しく食べることができます。
栃木県に遊びに行くことがあったら、佐野ラーメンだけでなく、古くから食べ継がれている耳うどんも是非食べてみてくださいね!