うさぎがご飯を食べない!?その理由と、そのとき家族にできること

人間と同じく、うさぎも食べることが大好きです!

1日2度のペレット、おやつに野菜や果物、そして牧草食べ放題。

うさぎさんの食生活は、だいたいこんな感じ。

食べる量やスピードに個体差はあると思いますが、我が家のうさぎさん(ネザーランドドワーフ ♀)も、食べることが大好き。

食べ放題の牧草はもちろん、ペレットもおやつも、あげれば即完食!

しかし、まれに「あれ?今日はなんだか食いつきが悪いなあ…。」「ん!?ペレット残してる!?」ということも…。

うさぎさんの食欲がない時、私たちは何に気付き、何をしてあげられるのでしょう。

今回は、うさぎさんの、食欲と、それに関わる体調管理についてお話しいたします!

 

 

まず知っておいて欲しいのは、うさぎは常に何かを食べている動物であるということ

うさぎは草食動物です。

よって、体の作りが肉食や雑食である他の動物とは異なります。

草食動物であるうさぎは、常に牧草などを食べ、常にお腹を動かしている必要があります。

もちろん、走ったり、遊んだり、睡眠をとったりもしますから、生きている全ての時間を食事に費やしているわけではありませんが、何時間も何も口にしていなければちょっと心配ですし、それが原因で恐ろしい病気になってしまうこともあります。

なぜ食べないのか?

元気はあるのか?

思い当たることはないか?

うさぎと共に暮らす私たち家族が、うさぎの食欲を毎日チェックすることは、とても大事なことなのです。

 

ペレットや牧草の、種類やメーカーを急に変えたりしましたか?

もちろん個体差はありますが、うさぎって結構、グルメなんですよ!(笑)

急にペレットや牧草の、種類やメーカーを変えたりすると、さらにそれがうさぎさんの好みでないものだったりすると、うさぎさん、ストライキを起こします!(笑)

こちらも負けじとそのまま置いておくと、空腹に勝てず、「仕方ないな!!」といった感じで食べてくれたりもしますが、それがストレスになってしまうと、もちろんうさぎさんの体にも心にも良くないです。

なので、そういう時は急に変えず、もともと食べていたものに新しいものを少しずつ混ぜ、1週間くらいかけて徐々に新しいものに変えていきましょう。

我が家では、子うさぎ用のペレットから大人用のペレットに変える際に、ストライキが起きました。(笑)

1口食べて、味の違いに気付いてしまった、敏感な味覚を持っていた我が家のうさぎさん。

じっと私の目を見つめ、「これ、あたしのご飯じゃないんだけど。」と、一言。(視線で。)

その後何度も、私の顔と、新しいペレットが混ざったご飯のお皿を交互に見て、無言の訴え。

うさぎさんの強力な無言の訴えに、「そんなに嫌なのか…」とあっさり根気負けした過保護な私は、速やかに別のメーカーの大人用ペレットを探したのでした。

(こちらはおいしかったようで、徐々に混ぜて慣らしていったところ、スムーズに変更できました♪)

嘘みたいですが実話です!!!

 

たとえ元気でも、食欲が落ちていれば危険性がある

繰り返しになってしまいますが、うさぎは草食動物です。

自然界で捕食される側のうさぎは、本来体調不良を隠す習性があります。

先ほど紹介した例のように、明確な理由があって食べないのであれば心配ありませんが、何も思い当たることがないのに食欲が落ちているのなら注意信号。

また、明確な理由があったとしても、食べないままにしておくのは危険です。

難しい話になってしまうので、簡単に説明しますと、うさぎは常に何かを食べ、お腹を動かしていますが、それが止まってしまう、もしくは動きが鈍くなってしまうとどうなるのでしょう。

お腹の中で止まってしまった食べ物が、異常発酵してしまい、ガスが発生したり、呑み込んでしまった毛などの異物が腸を塞いでしまい、腸閉塞になってしまったりするのです。

元気があっても食欲が落ちていれば、例えば、何らかの原因ですでにお腹にガスが発生しており、本人はすでになんとなく違和感を感じている可能性があります。(何となくお腹が張っているような感じでしょうか。)

また、肝臓や腎臓など、別の病気が隠れている場合もあります。

よって、食欲がないということは、すでにどこかしらに体調不良を抱えている可能性があり、放置してしまうと悪化して大きな病気に発展してしまう可能性があるのです。

体調の変化の観察の一環として、食欲の有無と、それに加えてうんちの状態を毎日観察することをお勧めします。

食欲が落ちてうんちも小さかったり黒かったりしていれば、鬱滞(お腹の動きが悪くなることによる疾患)の可能性がありますし、早めに病院で治療してもらえば、うさぎさんにとっての負担も軽くてすみますよ。

 

 

我が家のうさぎさんの食欲不振が招いた、急性胃拡張という恐ろしい病気

忘れもしない、私の人生で1番恐ろしい思いをした出来事を、ひとつお話します。

爆弾低気圧や、史上最強とも言われる台風がいくつもきた、2019年の秋のことです。

たった10分前まで元気にしていた我が家のうさぎさんが、急にお腹を痛そうに体を丸め、目に力はなく、ブルブルと震え出したのです。

もともと鬱滞を繰り返しやすい体質の子なので、常備薬として整腸剤の用意があった我が家。

薬を飲ませ、体を温め、回復を待ちました。

しかし、いつもならとっくに回復しているくらいの時間が経っても、全く回復の兆しが見えません…。

いつもと違うと感じた私たち夫婦は、すぐに夜間の救急病院に。

夜間の病院は、かかりつけの病院とは違い、専門的にうさぎを診られる先生がいないので、応急処置と診断書を出してもらいます。

応急処置で点滴を打ってもらい、1度帰宅。

そして翌日、朝一でかかりつけの病院に駆け込みました。

検査の後、我が家のうさぎさんについた病名は、急性胃拡張というものでした。

爆弾低気圧や台風の寒暖差、それによるストレスなどが原因で、食欲が落ち、発症してしまったのではないかということでした。

この急性胃拡張とは、胃腸に急激にガスが発生し、ガスで胃がパンパンになり、激しい痛みを伴うそうです。

この病気は、急速に病状が悪化し、一刻を争うものなので、様子を見ていてはいけません。

我が家のように夜中に発症し、かかりつけの病院がやっていない時間だったとしても、すぐに病院に連れていき、今回の点滴のように、応急処置がされているかどうかで生死が別れるとのことでした。

その後処方された薬を与え、体を温めるなど、自宅でできる精一杯の看護をしましたが、なかなか思うように回復はしてくれません。

胃の中のガスが落ち着いてきても、体の中の水分が胃に集まり、ムカムカしている状態が続くそうなのです。

良くなったり、悪くなったりを繰り返し、完全な回復までは2ヶ月近くかかりました。

この時期の辛さと恐怖を、私は一生忘れないでしょう。(もちろん、1番辛かったのはうさぎさん本人でしょうが…。)

そして、うさぎさんが以前のように牧草をポリポリと食べる姿や音が、どれだけ私たちの心に安心感を与えてくれたことか、私は一生忘れないでしょう。

 

 

まとめ

うさぎさんがご飯を食べないということは、うさぎさんが1番初めに私たちに教えてくれる体調不良のサインであることが多いです。

元気だからと言って油断せず、いつも以上に体調管理に気を配りましょう。

また、緊急時のために、かかりつけの病院とは別に、夜間にうさぎさんを診てくれる病院を探しておくことをお勧めします。

うさぎの専門でなくても、正しい応急処置をしてもらうことが、うさぎの命を繋ぎます。

私は先ほどお話しした出来事を通して、うさぎさんの食欲、食べた量、食いつきに、今まで以上に気を配るようになりました。

私が一人でご飯を食べていると、いつも一緒に牧草を食べ始めてくれる優しい心を持った大事な家族に、私も最大限の優しさをもって、これからも大事に大事に育てていきたいと思います!

 

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