うさぎとお散歩!憧れの『うさんぽ』は飼い主の自己満足?

うさぎの散歩と聞いて、あなたはどんなことを思い浮かべますか?

散歩が必要な理由は、うさぎの運動不足解消と飼い主さんとのコミュニケーションの二つがあります。

普段はケージの中で過ごすうさぎにとって、へやんぽは最低でも2畳ほどのスペースを確保して、1日に30分から1時間はさせてあげるといいでしょう。

これはうさぎさんの健康と飼い主さんとの生活のためにするものです。

ではうさぎが外でお散歩をする『うさんぽ』はどうでしょうか?

自然の中にいるうさぎ。想像するだけで可愛いでしょう?

雑誌やインスタでそんな光景を見た事があるかと思います。

その光景に憧れを持っている飼い主さんは多いと思います。

しかし、『うさんぽ』があなたのうさぎにとって何をもたらすのでしょうか?

正しいやり方をしないと、『うさんぽ』はただの飼い主の自己満足になってしまいます。

ではうさぎさんにとっても飼い主さんにとっても良い『うさんぽ』の方法をご紹介いたします。

 

うさぎの散歩は必要?

毎日のように増える『うさんぽ』のハッシュタグ。

たくさんのうさぎが毎日『うさんぽ』に出かけているようですが、果たして家の中に生活しているうさぎにとって外に出て散歩することは必要なのでしょうか。

まずはうさんぽのメリットとデメリットを考えてみましょう。

 

メリット

・うさぎを新しい場所に連れて行ってあげられる

うさぎさんは好奇心旺盛な生き物です。新しい場所に行く事はその好奇心を刺激して、運動不足

のうさぎにとっては恰好の運動不足解消になるでしょう。

 

・概日リズムを整えることができる

概日リズムは、生理活動や行動の24時間の変動、所謂体内時計のことです。野生の頃は明け方や

夕方などの天敵に見つかりにくい時間を選び活動し、それ以外は巣の中で過ごすというリズムが

あり、季節によって換毛がありました。それは24時間365日を空調の利いた室内で過ごすうさ

ぎにとっても同じです。少し外の空気を感じさせることで、うさぎの体内時計を正常にする効果

を期待できます。

 

デメリット

・天敵に遭う

うさぎは自然外では捕食される生き物です。カラスや犬などは天敵です。また、自然が多い場所

に行けば行くほど、大型の鳥類などうさぎを捕食する生き物は増えるでしょう。

・慣れない環境

うさぎは好奇心が旺盛な生き物ですが、慎重で臆病な一面も持っています。そのため、知らない

環境に置かれて驚いてしまう事が想定されます。驚いて動けなくなってしまうコも居れば走り出し

てしまうコも居るでしょう。飼い主さんが想定していない動きをする場合があるので注意です

 

・ダニ・ノミ

自然の中には室内では付かないムシが存在します。

 

・誤飲

さぎは何でも齧る生き物。生えている草がうさぎにとって安全なものか、また、綺麗な芝生は必ずと言っていい程除草剤がまかれているでしょう。

 

・怪我

もしそこが深い芝生だったら、足元に何があるかわかりません。部屋の中と違い、地面は平でもありません。

 

メリット・デメリットを見ていかがでしょうか。

メリットに比べ、デメリットが多いように感じます。

こんなことなら、へやんぽだけで済ませようと思う飼い主さんも多いと思います。我が家のうさぎも、外に出したことはありません。

ただでさえ意思疎通が難しく、御すことが難しいうさぎを、何があるかわからない環境に置くことはうさぎがパニックになる可能性も大いに考えられます。

それに冷静に対処できる自信が無いと言うのが私の考えです。

 

うさんぽに必要なものを揃えよう

それでも、うさんぽをしたい、可愛いハーネスを付けた我が子を自然の中で遊ばせてみたい。その欲求は充分理解ができます。デメリットを数多く紹介していますが、決してそれだけではなくうさんぽが好きなコも居ます。

飼い主さんがデメリットを良く理解したうえで、うさんぽをする場合は以下の用意をしましょう。

 

・移動用キャリーケース

→うさんぽへの移動はもちろん、うさんぽ中の隠れ家になります。

 

・うさぎ用ハーネス

→体に合い、しっかりとした強度のハーネスを用意しましょう。

 

・水、おやつ

→脱水に注意しましょう。また、気を引くためのおやつも必須です。

 

・バスタオル

→うさぎの手足、体を拭くのはもちろんですが、危険があった際にうさぎさんの体を覆い目隠しを

してそっと捕獲するのに使います。

 

以上は最低限の持ち物です。うさんぽをさせるのに広い場所へ行く場合は、サークルを使用しうさぎが遊べる範囲を区切ってしまうのもいいでしょう。

 

うさんぽ中の注意事項

持ち物を揃えていざ準備万端となったら、ついにうさんぽへ出かけます。うさんぽは天気が良い、気候がいい日に行いましょう。

うさぎの適温は18℃から22℃くらい。湿度は50%ほどが理想です。

春や秋の午前中や夕方の、寒くなく暑くない快適な陽気を選びましょう。

もし、少しでも天候が怪しくなる場合は中止をお勧めします。

 

また、うさんぽのさいにハーネスは必須ですが、

ハーネスをすんなりと付けさせてくれるコは稀です。

家で練習をしようとしても、普段服を着ないうさぎにとっては邪魔でしかありません。

移動の際にキャリーケース内などで慎重に練習をしましょう。

初めてのハーネスは驚いて暴れる可能性があるので、無理はしないようにしましょう。

また、手作りの物も市販のものも、ハーネスが使用して問題ない強度か確認しましょう。

 

うさぎは骨がもろい生き物ですので、うさぎがパニックになって走り出したりした際、体がハーネスから抜けてしまったり、反対にハーネスがキツ過ぎて怪我をしないように注意しましょう。

 

うさんぽをする場所は、人、動物ともに少ない場所をお勧めします。最初はご自宅のお庭やベランダなどを仕切り、安全に配慮して行いましょう。公共の場は、どんな人や動物がいるかわかりません。またうさぎが誤飲やケガをする恐れを考え、細心の注意を払いましょう。

まとめ

いかがでしょうか。うさんぽ、出来そうですか?

「飼い主の自己満足」なんてドキッとするタイトルをつけましたが、それだけうさぎにとって危険が無い環境でうさんぽをすることが、飼い主さんにとってもうさぎにとっても幸せな事だからです。

うさんぽは単独ですることもありますが、世の中には「うさんぽ会」といううさぎの飼い主さん同士の交流会も存在します。

初心者の方にとっては、どんな装備で、どんな持ち物で、そんな場所で実施するかなど、一度飼い主さんだけで参加してみるのもいいかと思います。

そこで、うちのコとも来てみたい、とか、うちのコにも出来そうと感じられるかも、重要な事だと思います。

うさぎさんの新しい世界を開くうさんぽで、また新たな絆が出来るといいですね。

 

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