うさぎの放し飼い!放し飼いの良いところ・悪いところ
うさぎの放し飼いについて考えたことはありますか?
うさぎと暮らす家族の方は、一度は悩んだことがあるかもしれませんね。
私達が目にする本やネットの多くは、ケージ飼いを推奨していますが、実際のところどうなのでしょう?
今回は、うさぎの放し飼いについて、まとめてみました!
放し飼いのメリット
うさぎさんを放し飼いすることによって、いくつかのメリットがあります。
まずはそのメリットについて、ご紹介いたします!
①うさぎさんがストレスフリーで過ごせる
まず一番のメリットは、うさぎさんがストレスフリーで過ごせることでしょう。
部屋の中で自由に過ごせますから、うさぎさんが感じられる自由度が高く、のびのびとした暮らしができます。
好きなときに好きな場所で、寝たり遊んだりできますし、うさぎさん自身でお気に入りの場所も見付けられます。
②運動量が増える
広いお部屋で生活することによって、狭いケージの中にいるよりも、当然運動量が増えます。
生活において走る機会が増えるので、運動不足の解消になりますし、肥満予防にも効果的です。
人間もそうであるように、うさぎさんにとっても肥満や運動不足は万病の元!
うさぎさんの健康にとって、たくさん走れる環境はとても理想的なものなのです。
③部屋んぽの時間を確保しなくても良い
日常的にたくさん運動できる環境であるため、意識して運動させるための時間を確保しなくても良くなります。
仕事や家事で忙しいという人にはありがたいかもしれませんね。
とはいえ、家族と過ごす時間や、愛情を感じられることは、うさぎさんの心にとってもなくてはならない重要なこと。
部屋んぽの時間を確保しなくて良い環境であったとしても、なでなでなどのスキンシップをとることや、うさぎさんが家族の愛情を感じられる時間は、忘れずに作ってあげてくださいね。
放し飼いのデメリット
うさぎさんを放し飼いすることによって、もちろんデメリットも生じます。
デメリットもしっかり理解した上で、うさぎさんにとってベストな環境を作ってあげましょう。
デメリットとしては、例えばこのようなことがあげられます。
①うさぎさんに危険が及ぶ可能性がある
うさぎさんを放し飼いにしていると、ケージで飼うよりも、日常的に危険が多くなります。
例えば、コンセント。
充電器や照明のコンセントは、意識して遠ざけている方も多いかもしれませんが、テレビやエアコンのコンセントはどうでしょう。
うさぎさんの体は小さくて柔軟ですし、運動神経が良い子も多いので、思いもしないところから狭いところや家具の裏に入り込んでしまう場合も多いです。
うさぎさんは齧ることが大好きですから、感電の恐れがあるコンセントは、齧られないように細心の注意を払わなければなりません。
また、部屋の中で家具や小物が落下してくる可能性もあります。
リモコンや文房具など、一見大した大きさでないものも、落ちてきた高さによっては、うさぎさんを大怪我させてしまう危険性があります。
良くも悪くも、うさぎさんは好奇心が強い子が多いですから、部屋に潜む危険には充分に注意してあげる必要があります。
②災害時の危険性
日本は災害が多い国だと言われています。
今までに比較的大きな地震を経験したことがある人も少なくないでしょう。
そのような災害が突然襲ってきた場合、ケージ飼いされているうさぎさんは、放し飼いされているうさぎさんに比べ、比較的安全だと言えます。
突然飛んでくる家具や危険物から、頑丈なケージが守ってくれるからです。
それに対し、放し飼いされていた場合、色んな所から落下物が落ちてくる危険性がありますし、パニックを起こしたうさぎさんは、見つけにくい場所に隠れこんでしまったり、咄嗟に外に逃げ出してしまう可能性もあります。
災害は、うさぎさんが一人でお留守番しているときにやってくる可能性もありますから、放し飼いの場合は、よりしっかりとした対策が必要になってくるでしょう。
うさぎさんの性格によっても、向き不向きがある
うさぎさんの放し飼いに関して、私達人間の生活スタイルや考え方が様々あるのはもちろんですが、うさぎさん自身の性格によっても、向き不向きがあります。
たとえば、運動するのが大好きで、家具やタオルなどをあまり齧る恐れのない子でしたら、放し飼いは比較的向いていると言えるでしょう。
逆に、怖がりで日中は同じ場所でくつろいでいたい子や、悪戯好きで、私達の目が届かない場面で家具やタオルなどを齧ったり食べたりしてしまう子は、放し飼いをするにあたって、リスクのほうが高いと言えます。
我が家のうさぎさん(ネザーランドドワーフ ♀)はどうかと言うと、部屋んぽ中に、私の目を盗んでソファーをガジガジしたり、悪戯するのが大好きな子ですから、この子の身の安全を思うと、放し飼いには決して向かないと言えるでしょう。(笑)
工夫次第で放し飼いをすることもできる
放し飼いをしたかったけど、なんだか無理そう…。
そう思った方も多いかもしれません。
でも、諦めるのはまだ早い!
工夫次第で、いくらでも環境を整えることは可能なんですよ。
例えば、目が届かないのが不安なら、私達が家にいるときだけ、放し飼いにしてあげるというのはどうでしょう。
うさぎさんはケージの外で遊ぶのが大好きですから、私達が帰ってくるのを楽しみにしてくれるようになるかもしれませんね。
また、家具や落下物が心配なら、徹底的に安全な部屋を作りましょう。
家具を固定したり、落下防止の器具をつけることは、私達の家全体の防災にも繋がりますし、最近ではコードを齧られないようにするものなど、うさぎさんの安全を守る便利グッズはたくさん売っています。
さらに、放し飼いと言っても、何も家中を自由空間にする必要はありません。
ケージの周りをサークルで囲い、いつでもうさぎさんの好きなときにケージから出て運動できるスペースを作ってもいいですし、可能であればどこかに一室、うさぎ部屋を作ってあげても良いかもしれません。
うさぎさんの性格を考えながら、家族にとってベストな環境を作っていきましょう。
まとめ
うさぎの放し飼いについて、少しは理解していただけたでしょうか?
大前提で一番重要なのは、うさぎさんが安全であること。
そして、うさぎさんを含めた家族全員が、幸せで健やかに、共に暮らせることです。
うさぎさんにとっても、人間にとっても、一番いい環境を探してみてください。
また、現在ケージ飼いで、放し飼いを検討されている方は、急な環境の変化はうさぎさんにストレスを与えてしまいますから、いきなり放し飼いにせずに、少しずつ慣らしてあげるようにしましょう。
今回ご紹介した注意点を踏まえて、それぞれのご家庭にぴったりな、素敵なうさぎさんライフを作り上げてくださいね。