ビロードの被毛を持つ優しいマッチョ、フレンドリーなミニレッキスのヒミツ
ミニレッキスといううさぎをご存じですか?
うさぎと言えば、ピーターラビットのモデルになったネザーランドドワーフを思い浮かべがちですが、
飼いうさぎの中では人気の品種です。ほかのうさぎにはない素晴らしい特徴を持ったミニレッキスについて、またうさぎをお家に迎えるならオスがいいのかメスがいいのか。その違いとおすすめについて詳しく解説させていただきます。
極上の手触り、ミニレッキスとは
ミニレッキスは密集した短いビロードのような被毛が美しいうさぎです。その手触りは極上で、
アンダーコートが無いので抜け毛も少ない品種です。体格は1.5キロから2キロ程度で、耳は大きく体は筋肉質です。
運動能力が高く、目を離したすきに机やケージに飛び乗ってしまうコも居るほどです。
その始まりは、フランス産のレッキスと言う大型のうさぎを小型のネザーランドドワーフを掛け合わせて作られました。
被毛が短いので、温度管理はネザーランドドワーフやホーランドロップよりもナイーブな部分があります。
また、うさぎは足の裏に肉球がなく被毛に覆われていますが、その被毛が短いため体重を支える足の裏に負担がかかります。
負担がかかりすぎると、足の裏の毛が抜けてしまい皮膚がむき出しの状態で床面と接する事になってしまう場合があります。
そしてむき出しの皮膚は擦れ、傷になり出血してしまう事もあり、これが「ソアホック」と言われるミニレッキスに多い病気です。
足裏が接する床材の材質を工夫すること、また体重が増加しすぎないことが最大の予防です。
フレンドリーで優しい、ミニレッキスの性格
ミニレッキスは飼いうさぎの中でもフレンドリーで人懐っこい性格です。もちろん、個体差はありますが、初対面でも人間に興味を持って近づいてきてくれたり、匂いを確認してくれたり……。中には撫でて、と言うように姿勢を低くしたり、手を舐めてくれるコもいます。
また、とても賢いのでトイレの場所を覚えるなどの躾についても比較的悩みが少なく、うさぎ初心者の方にも検討いただきたい品種です。
筋肉質で運動能力が高いので、高いところに上ってしまったり、サークルを飛び越えてしまうなど、飼い主さんがヒヤリとする場面もあります。ケージの上に登ったり、おやつがある場所に登ったりと、賢さと身体能力を合わせ持っている分、少し注意が必要です。
うさぎのオスとメスの違いは?
ペットを迎える時、種類やカラーと同様に、オスかメスかで悩む方も多いと思います。もちろん、絶対にどちらかがいいというこだわりがある方もいれば、出会ったフィーリングでどちらでも構わないという方もいるでしょう。しかし、どの動物にもオスにはオスの、メスにはメスの特性があり、お迎えする家族構成の中でどちらがいいのか悩む部分はあると感じます。
うさぎをお迎えする場合、どちらが適しているか、またお迎えすると決まった時は、どのような心構えが必要でしょうか。
うさぎの場合は、生後3か月ごろからオスらしさ、メスらしさが出てきます。
オスは……
・縄張り拡大の気持ちが強く、ケージやサークル外へ出たがったり、反発して攻撃的になる
・マウンティング、スプレーなどの行為がみられるようになる
・メスよりもフレンドリーで甘えん坊なコが多い
一方メスは……
・子育てをするので縄張り意識が強く、クールな一面を見せるようになる
・偽妊娠をする場合がある
・首のしたのマフ(肉垂)が目立ってくる
といった違いがあります。
どちらも、避妊、去勢手術を施すことで性格はよりフラットになると言われています。中でもオスのマウンティングやスプレー、攻撃的な性格などで困っている飼い主さんは、去勢手術後に収まったと言う方が多いです。また、オスは去勢後の方がより甘えん坊になり飼い主さんのストーカーになることも多いようです。
特にミニレッキスの男の子は、フレンドリーな性格がより優しくなるようです。
メスも、縄張りに対して攻撃的な部分や偽妊娠を繰り返すことがなくなります。ただし、女の子の魅力でもあるマフは妊娠中の栄養を蓄えるための部分なので、出産や発情前に避妊手術をするとお目にかかれなくなるでしょう。ただ、他の男の子よりは少しだけフワフワという印象はあるようです。
特に、ミニレッキスの女の子のマフマフは極上の手触りと相まって最高のマフマフとなります。
まとめ
いかがでしょうか。ミニレッキスの魅力、存分お届けできたでしょうか。ミニレッキスはネザーランドドワーフやホーランドロップよりも希少で、一般のペットショップやホームセンターなどでは見かける機会がとても少ないです。
うさぎ専門店や小動物に特化したお店などではお迎え出来る事が多いようです。
お迎えする際のオススメですが、初心者にはやはりオスをオススメされることが多いです。
甘えん坊で、飼い主さんもコミュニケーションを取りやすいことが理由です。
ただし、オスはスプレーなどの特有の行動が去勢手術で収まるとは限りません。
メスはクールな一面がありますが、全く信頼が築けないわけではありません。
しかしどこかで運命のあの子に出会ってしまったら、それがオスかメスかは関係ないのです。
もし、オスでもいい、メスでもいい、どちらも可愛いと迷った時には思い出していただければと思います。