チェリーシュリンプの育て方のコツとは? 餌の与え方から水替え、そして繁殖の方法の疑問をここで解決
水槽のなかでツマツマと餌を啄んでいる姿がとても可愛いエビがいるんですよ。
その名はチェリーシュリンプといいます。
赤く染まった綺麗な体色は、水草の入った水槽との相性も赤と緑のコントラストが美しく抜群の相性です。
初めてのアクアリウムにチャレンジしてみたいという方は是非、チャレンジしてみてください。
チェリーシュリンプって何?
チェリーシュリンプとは、ミナミヌマエビの一種で身体の色が赤くなった種の総称です。
身体の赤さによって、スーパーレッドシュリンプとか極火エビなどと呼ばれることもありますが、基本的には同じ種類です。
よく勘違いされるものにビーシュリンプがありますが、全く別の種類です。
体長が約3センチと小さいこともあって、小型水槽でも十分に飼育できますので机やテーブルの上で鑑賞しながら飼育している方もたくさんおられます。
飼育するときに必要なもの
チェリーシュリンプを飼育するときに必要な機材は、金魚や熱帯魚を飼うときとほぼ同じです。
水槽と簡易濾過器の他、ヒーターや照明がワンセットで売られているものが便利でしょう。
ここで注意して頂きたいのは、必ず蓋のあるものを選んでください。
チェリーシュリンプが水面近くから跳ねて、水槽の外に落ちてしまうと自力で水槽に戻れずに死んでしまうことが多々あります。
水槽の水位を下げておくことで飛び出し事故を防止するという方法もありますが、蓋をしておく方が安心です。
照明は体色を発色させるために必要ですが、ヒーターは無くても飼育はできます。
もともと、チェリーシュリンプは低水温にはとても強く冬であってもヒーターなしでも飼育していくだけなら問題はありません。
反対に高水温にはとても弱いので、夏場の水温管理には十分に気を付けてあげましょう。
水面に扇風機の風を当てておくだけでも3度から4度は下がりますので、アクアリウム用品でなくともパソコンのUSB接続する簡易ファンなどでも代用できます。
但し、繁殖を考えたいのであれば水温を一定に保つことが必要になりますので、特に冬場ではヒーターを使うことも必要になってきます。
チェリーシュリンプの繁殖方法
チェリーシュリンプの繁殖はさほど難しいものではありません。
通常にしいてしていれば、オスとメスがペアリングして卵を持つようになります。
当然ですが数が多いほど繁殖する確率も高くなりますので、10匹以上での飼育が望ましいでしょう。
チェリーシュリンプの繁殖方法は、抱卵という方法です。
これは、メスが腹部に卵を抱いている形になるのですぐにわかります。
メスの腹部に30個程度の黒い粒が抱きかかえられていれば、抱卵に成功した証拠です。
2週間ほどすると、卵から稚エビが次々と孵化してくるのが見てわかるでしょう。
親エビが稚エビを襲うことは無いので放置しておいてよいのですが、もし他の魚などと混泳飼育していると稚エビが魚に襲われてしまいます。
メダカやネオンテトラとの混泳は、親エビだけの場合と考えておいてください。
基本として、シュリンプ同士であれば生きている状態で襲いあうことはありません。
チェリーシュリンプもビーシュリンプもヤマトヌマエビも仲良く共存できます。
水替えと脱皮
水槽飼育をしていると水替えが必要と言われますが、シュリンプのみで飼育している場合は特に水替えを考える必要はありません。
エサを与え過ぎて水質を悪化させた場合以外は、蒸発して減った分だけ飼育水を補充してあげれば十分です。
市販のヌマエビの餌などを入れて、小一時間程度して残っていたらその残エサを小さめのネットやスポイトで除去してあげましょう。
水草などを入れておくと次にお話しする脱皮の準備になるだけでなく、水草に付いてくる苔もチェリーシュリンプの絶好のエサになります。
脱皮はチェリーシュリンプが成長していく過程ではとても大切なことです。
しかし脱皮直後は身体が柔らかくて、このときだけは他のエビに襲われてしまうことがあります。
これを防ぐためにも、水草や流木をいれて隠れる場所を作ってあげなければなりません。
お薦めの水草としては、アヌビアスナナやバリスネリア、ハイグロフィラの他にウイローモスなどがあります。
しかし水草は栽培中に農薬を使っているものがあり、シュリンプにとっては少量でも全滅してしまう可能性がありますので注意してください。
ペットショップで売っている農薬除去剤を使う方法もできますが、アクアリウム系を扱っているショップであれば、きちんと無農薬栽培水草と表示して販売していますのでこれらを選ぶと安心できます。
どんなに小さくとも、水槽の中にはひとつの生態系が出来上がっていきます。
小さなチェリーシュリンプの可愛い動きを眺めながら、命の息吹を感じてみては如何でしょうか。