鳴き声でわかるフェレットの感情や病気
近頃ペットとして人気のフェレット。見た目のかわいさだけではなく、人になつきやすく好奇心がとても旺盛で、しつけ(トイレなど)や芸を覚えることもできるほどのかしこさももちあわせています。
近所迷惑になるほどの鳴き声をださないことも人気の理由のひとつでしょう。
大きな声で鳴かずとも、感情表現がとても豊かで、ペットとたくさんコミニュケーションをとりたい飼い主さんにはおすすめと言えます。
鳴き声や行動(習性)を知っておくことで、お迎えしたフェレちゃんとも、より仲良くなることができるでしょうし、病気やケガといった不調にも気づいてあげられやすくなるので、一般的な基礎知識を知っておくことは、お互いにとって大事なことです。
フェレットの鳴き声でわかる、嬉しい・楽しい
「クックックック」といったはずむような音をだしているときは、嬉しかったり楽しかったりするようです。低いけれど、リズミカルな音です。
見るからに、「たのしそうやなー、ご機嫌さんやなー^^」といった感じで、飼い主さんから見ても楽しさや嬉しさが伝わります。
ジャンプをしたりダンスを踊るような仕草をする、イタチダンスというものもフェレットのご機嫌なサインとして知られています。
また、遊んでほしいときや甘えたいときには、ついて歩いてきたり、まとわりついてくることもしばしばあります。
うしろ足で立つこともよくありますが、おやつやエサなどが欲しい、抱っこしてほしい、目線の先に興味がある、ということが考えられます。
フェレットの鳴き声でわかる、怒ってる・威嚇してる
「クェー」「シャー」「キュェー」「キャー」など。
不快感や威嚇してんぞ!が伝わってきます。「クックックック」のときとは違い、高く大きな音をだすように思います。
「キィー」や「キャー」など、悲鳴に聞こえるような鳴き声をだしたときは、痛かったり驚いたりしたとき、「シャー」や「シュー」といった音は、威嚇、怒る、機嫌が悪い、といった感じでしょうか。
前述したような、甲高い悲鳴のような鳴き声が聞こえたら、フェレットの様子を見に行ってあげてください。
多頭飼いをされてる場合であれば、じゃれあってるうちにケンカになってしまったのかなー程度のことで済むかもしれませんが、1匹で飼ってる場合は、ケージの中であっても、ケージの外であっても、なにか痛いことが起きた理由があるはずです。
気をつけてあげたいこと
ケージの外で運動をさせてあげないといけない、飼い主さんと一緒に遊ぶことの多いフェレットの飼育では、よくないことがおこることもあります。鳴き声が関係しないものも含めて、おこりやすい事故をあげてみます。
【事故】
・飼い主がフェレットに気づかずに踏んでしまう
・部屋などの扉の開閉時ににはさんでしまう
・ケージからの落下
・ハンモックの糸やひもにからまる
・ベランダや部屋からの脱走
・誤食(ゴム、プラスチック、ビニールなど)
・小さい子どもや犬や猫などが原因で起こること
この他にも予想もしないような事故がおこることもあります。
飼い主さんが注意していれば防げる・事故がおきてしまったとしても早く見つけてあげられる、ということもあります。ケージから出しているときは特に気をつけてあげてください。
フェレットの病気
まずフェレットの寿命についてですが、平均5~10歳だということです。
飼育している国で寿命がかわる、という話もあります。寿命に大きく影響するのは、食生活や運動量をふくめた生活環境でしょう。
人間や他の生き物でもそうですが、フェレットも例外でなく、高齢になるにつれて病気になりやすくなります。
フェレットの場合は、活発な性質上、老化スピードも早く、4歳以上から健康に気をつけてあげたほうがよい、といわれています。寿命から考えると早い気がしますよね。
単に老化スピードの早さだけでなく、日本のペットショップで購入するフェレットのほとんどが、去勢・避妊手術を受けている、ということも病気などにかかってしまいやすくなる理由としてあげられており、平均寿命より短い年齢で生を終えてしまうことも多いといわれてます。
しかし、早期発見、治療することによって治る病気もありますので、4歳頃からは健康診断に連れていってあげるようにしてあげたいものです。
フェレットのかかりやすい病気と症状を参考までに。
【インスリノーマ】
・ぐったりする
・前足で口まわりをひっかく
・後足が弱る(ふらついたりする)
・ボーっとしてよだれをたらす
※ひどくなると、痙攣をおこしたり、昏睡状態になる。
中高齢にみられる、すい臓の腫瘍。
【副腎疾患】
・脱毛
・体臭がつよくなる
・攻撃的になる
・メスの外陰部の腫脹
・オスの前立腺疾患(オシッコがでにくいなど)
他にも、食欲がなくなったり、下痢になったり、便の変色や、嘔吐する、など、いつもと様子が違ったら、早めに病院を受診してあげてください。
さいごに
筆者もフェレットは過去に2匹多頭飼いしていましたが、長生きさせてあげることはできませんでした。今のように簡単に情報が手に入る環境ではなかったにしろ、よく注意観察してあげられていれば・・・と後悔することもあります。
ペットを飼うということは、楽しいことや良いことばかりではありません。
得られるものの大きさと同じくらいの責任をもって、どうぞ最後までお世話してあげてください。