冷凍食品の野菜でも栄養は変わらない!冷凍できる野菜とおすすめレシピを紹介

スーパーなどでもよく見かけるようになった冷凍野菜。

とても便利ですが、栄養が落ちるのではと心配になる方もいるかもしれません。

野菜を冷凍することによって、栄養が落ちるということはないと言われています。

冷凍野菜の栄養について、そして生の野菜を冷凍する方法について調べてみました。

 

【冷凍した野菜は栄養が落ちる?】

冷凍食品として販売されている冷凍野菜は栄養素が落ちるのでは?と心配になってしまいますよね。

栄養素が冷凍することによって溶けてなくなるということは、ありません。

しかし、生野菜と冷凍野菜と比べると多少変化する栄養素はあります。

それぞれの栄養素について解説していきます。

 

・ミネラル・食物繊維

ミネラルと食物繊維は生野菜でも冷凍野菜でもほとんど変化はありません。

ミネラルは体内で生成することが出来ないため、日ごろからの食事などで摂取することが大切です。

食物繊維は体内には吸収されませんが、大腸内の細菌によって発行・分解されて善玉腸内菌の餌になります。善玉菌が増えると腸内環境が良くなるので、便秘などで悩む女子には必須の栄養素となります。

冷凍食品の野菜でもミネラルと食物繊維が摂取できるのはうれしいですよね。

 

・水溶性ビタミン

ビタミンは冷凍することによって失われるということはありません。

しかし、ビタミンには「水溶性ビタミン」「脂溶性ビタミン」の2種類があります。

市販されている冷凍野菜はそのまま野菜を冷凍するわけではなく、洗ったり食材の劣化を防ぐために酵素の働きをストップさせる「ブランチング」という熱処理を行います。

そのため、ビタミンBやCなどの水溶性ビタミンはブランチングを行うため、生野菜の方が水溶性ビタミンが多く摂取することが出来ます。

 

・脂溶性ビタミン

ビタミンAなどの脂溶性ビタミンは、ブランチングの影響を受けないため生野菜より冷凍野菜の方が多く摂取することが出来ます。

ただこれは「野菜を冷凍すると脂溶性ビタミンが増える」というわけではありません。

冷凍野菜は栄養素がベストの状態で収穫されて、すぐ冷凍されるので食品の劣化を防ぐことが出来ます。

一方、生野菜ではベストな方法で収穫しても輸送に2~3日かかる場合がほとんどです。この2~3日の間に少しずつではありますが、食品は劣化してしまい脂溶性ビタミンも徐々に減っていきます。

このため、冷凍野菜のほうが脂溶性ビタミンが多く摂取することができるのです。

 

【冷凍出来る野菜とおすすめ解凍方法】

生の野菜を冷凍出来れば、食材を無駄にせず消費することが出来て便利ですよね。

実は下処理を行えば、ほとんどの野菜を冷凍することが出来ます。

 

・カットして冷凍出来る野菜

比較的水分が少ない野菜を冷凍する場合、使いやすさも考えカットしてから冷凍することをお勧めします。

カットした野菜の水分をキッチンペーパーなどでふき取ってからフリーザーパックなどに入れて冷凍します。

香味野菜(長ネギ・大葉・にらなど)玉ねぎ、かぼちゃ、ピーマン、キノコ類などがお勧めです。

 

・生のまま下味をつけて冷凍出来る野菜

生の野菜で水分が多めに含んでいる野菜を冷凍する場合、下味をつけて冷凍することをお勧めします。

下味をつけることによって、食材の中の水分が抜けて解凍した時の食感の変化を最小限にとどめることが出来ます。

きゅうり、キャベツ、白菜などお勧めです。

 

・加熱してから冷凍出来る野菜

茹でたり炒めてから粗熱を取って、フリーザーパックに入れて冷凍する方法もあります。特に茹でる場合は固めに茹でてから冷凍してください。

下味をつけてから冷凍する方法と同様、解凍時の食感の変化を最小限に抑えることが出来る他、微生物や酵素の働きを止めて、野菜の変化を防ぐ効果もあります。

青菜(ほうれん草、小松菜など)ブロッコリー、もやしなどがお勧めです。

 

・おすすめの解凍方法

冷凍野菜を解凍するのは冷蔵庫に入れて6時間~半日かけて解凍する方法が一般的な解凍方法になります。

他にも電子レンジで解凍したり、流水にかけながら解凍する方法もあります。

こちらは急いでいる時などには便利ですが、特に電子レンジで解凍する場合、少し溶けている部分があったときに、そこだけ集中的に加熱されてしまうため注意が必要です。

また凍ったまま調理することも可能で、こちらが最も手間がかからない方法なのではないでしょうか?

 

【冷凍野菜を使ったおすすめレシピ】

・かぼちゃの煮物

適度な大きさに切った生のままもしくは固めに茹でたかぼちゃをフリーザーパックで冷凍したものを、凍ったままだし汁に入れて加熱します。

かぼちゃが柔らかくなったら、砂糖・しょうゆ・みりんで味付けします。

煮汁がなくなったら完成です。

 

・野菜のクリーム煮

鍋にバターと凍ったままの冷凍きのこと冷凍玉ねぎを入れて炒めてからよく混ぜます。

火が通ったら、水を入れて煮込みます。

そこに冷凍人参・冷凍ブロッコリーを入れて火が通ったらシチューミックスを入れて煮込みます。

仕上げに牛乳を入れて完成です。

 

・大根とネギの卵雑炊

土鍋などにだしを入れて沸騰したら、ごはんと冷凍大根(千切りにしたもの)を入れて10分程煮込みます。

冷凍ネギ(小口切)と卵を入れて、しょうゆと塩で味を調えたら完成です。

 

【まとめ】

冷凍野菜でも生の野菜でも栄養素に関しては、ほとんど変化はありません。

生の野菜は冷凍方法はそれぞれありますが、ほとんどの野菜は冷凍保存をすることが出来ます。

解凍方法は冷蔵庫に入れて解凍する方法が一般的ですが、凍ったまま調理することも出来て便利ですよね。

冷凍野菜を上手く活用して、美味しい野菜料理を作りましょう。

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