フェレットの放し飼いについての注意点
人間にもなつきやすく、飼い主さんと遊ぶのも大好き、好奇心旺盛なフェレットが人気のペットになってきています。
1日に決まった時間以上の運動が必要なことや、フェレットはトイレを覚えやすい、比較的、決まった場所で排泄をする、という習性もあり、放し飼いにされる方も多いかと思います。
やはり、どの動物にしても、放し飼いをするにあたり、最低条件ともいえるトイレのしつけがしやすい、ということは大きいですね。
また、フェレットの放し飼いに憧れて、飼われているフェレットをこれからは放し飼いにしようかなーなんて方もおられることでしょう。
ということで今回は、フェレットの放し飼いの方法や注意点について考えていきたいと思います。
フェレットを放し飼いするにおいての注意点
・お迎えしてすぐ部屋に放つようなことはしない。
・フェレットの身体能力をあなどるな。
・齧り癖はなおらない。
・基本、脱走する。
・体が小さいので思わぬところに入り込む。
・事故もおこりやすい。人間が原因になることも当然ある。
などなど。
フェレットは、好奇心が旺盛で、色んなものに興味をもちます。放し飼いをされてるフェレ飼いさんの中には、「うちの子はコードなんて齧りません」とおっしゃる方もおられます。
でもそれはもう、個体差ですよね。齧る・噛む、という習性ありきのフェレットです。
この場合は、齧り癖・噛み癖をしつけでなおす、というよりも、現実的に放し飼いをしたい、とお考えであれば、可能なかぎり、飼い主さんではなく、フェレットの習性や都合に「極端」に合わせるべきだと思います。
フェレットを放し飼いする方法・コツ
それでもどうしても放し飼いしたい、放し飼いしてるよー。というフェレ飼いさんもおられます。
ということで、フェレットを放し飼いする方法を調べてきました。
フェレットをお迎えして、ゲージでのトイレのしつけが済み、部屋でのお散歩などにもすでに慣れたフェレット、ということを前提にしていきます。
お迎えしてから、新しい飼い主さんの環境に慣れるまでの期間や、部屋でのお散歩をさせたりするまでの準備段階もありますので、先に基本的な飼育に必要な知識をきちんと調べてあげてくださいね。
【トイレ】
フェレットはトイレを覚えると何度も書いていますが、ゲージまでしに帰る個体もいれば、排泄サイクルが短いため、広い家や部屋などでは、トイレを別に用意してあげたほうがよい個体もいるそうです。
【片付け】
とにかく、誤飲防止。小さいもの、フェレットが興味をもち、なおかつ、飲み込んでしまえそうなものは徹底的に常に片付ける。
【コード対策】
電気コード対策をする。ビターアップルといったような、舐めるとフェレットが不快感を感じるようなものを塗ったりかけたりする。または、電気コード類を完全に撤去する。
【ゲージは置く】
トイレをしに戻ったり、エサを食べに戻れる場所を作っておく。
さいごに
フェレットを放し飼いする方法というお話でしたが、そちらも注意書きがメインになってしまいましたね。
たとえば、飼い主さんとの生活スペースをわけて、フェレットのお部屋・スペースを作れる、飼い主さんが直接見ていなくても、監視装置のようなものを設置し、完全に放置する、ということがない、というところまでできるのであれば、完全な放し飼いというのも、フェレットの安全を第一に考えてやってますよ、と言えると思うんですね。
しかし、飼い主さんと同じ居住スペースで、家や部屋の中のどこにいってもいいよー、的な、完全に放し飼いにするというのは、リスクが高すぎるように思います。
というのも、人間にとっては必要なものでも、フェレットにとっては害になるものはたくさんあります。それらのすべてを撤去し、カバーしきれる、と、どれだけの飼い主さんが言い切れるのでしょうか。
事故などが起こる可能性が、ゲージ飼い(毎日の運動含め、飼い主さんが注意観察できるときのみ部屋などに放す)より高いことが明白であるにもかかわらず、完全な放し飼いにこだわる必要があるのかどうか。
リスクについては楽観的ではなく、シビアに考えてあげたいものです。