ペット保険の必要性はある?保険加入率の低さには訳がある。

今や日本のペット飼育数は、子供の居るご家庭よりも多くなりました。

当然ペット市場も右肩上がりで1兆6000万億円近くあります。

これから益々のびていく傾向のペット市場ですが、ペットのケガや病気に備えるペット保険の加入率は約8%です。

世界的に見ると、世界一のスウェーデンが約50%以上、イギリスが約25%、アメリカが3%となっています。

 

ペットの家族化が進んでいる日本ですが保険の加入率はまだ少ないですね。

 

これってどうしてなんでしょう?

ペット保険は必要がないということなんでしょうか。

 

ここからは、どこか不透明な部分があるペット保険の必要性についてお話させて頂きます。

ペット保険てどんなのがある?

 

そもそもペット保険とは、人の医療保険と同じでペットが医療にかかる費用を補償するものです。

 

ペット保険補償内容は【通院】・【入院】・【手術】・【賠償】・【賠償葬儀費用】などがあります。

 

通院保険、入院保険、手術保険はそれぞれ病気やケガをしたときに補償。

賠償保険は、ペットが加害者となって、飼い主が賠償責任を負った時に補償。

葬儀費用は死亡によりかかった費用(供養のための仏具購入も含む)を補償。

 

プランなどで異なりますが、いずれも大体7割の補償です。

保険対象外は、予防接種・健康診断・去勢、避妊手術などです。

 

保険料は、種類、大きさ、年齢により金額の変動があり、高齢によって高くなるのが普通です。

 

そして、ペット保険は掛け捨て型しかありません。
理由としては、ペットが人間よりも短命だからです。

 

予防接種や去勢・避妊などは必須ですが補償されないんですね。

まぁ、病気じゃないから当たり前なんでしょう。

予防に関する費用は対象外なので、日々のケアが大事ということになります。

 

保険を掛けるなら?

 

ペット保険を掛けるなら、いつまでに掛ければ良いのでしょう?

 

保険の加入条件には「健康であること」と「年齢の条件」があります。

つまり、若くて健康じゃないと入れないんです。

今は、犬で10歳くらいまでなら加入できるところもありますが、「高齢となって保険の必要性を感じたときに加入しましょう」は出来ないんです。

 

そして契約更新の際、落とし穴があります。

高年齢や長期通院が必要な病気によって継続を断られるパターンがあるということです。

 

更新パターンには4種類 あり、「条件なし」と「更新の際に条件付き」と「更新のたびに審査が必要」と「更新不可」があります。

更新できないケースとして、「慢性疾患にかかった」「補償額を使い切った」「審査に落ちた」などがあります。

 

人間よりも短命なペットには掛け捨て型保険しかないので、更新出来なかった場合のリスクは考えておくと良いでしょう。

 

統計では、猫で言えば7歳を超えたあたりから病気になることが大幅に増えるので、若いうちから備えとして加入しておくのが良いですが、掛け捨て型であっても保険を掛けるならポイントをおさえておくことが大事です。

 

①種類によって掛かりやすい病気が違うので、そこをカバーできる保険か。

②通院・入院・手術のどれが一番必要なのか。

 

いずれも、契約更新出来ない場合を考えておく必要があります。

そして、保険のプランが会社によって色々あるので、加入の際には比較しながら検討することが必須です。

 

なんだかデメリットも多いな~と思えるペット保険。

本当に必要あるんでしょうか?

ペット保険が必要あるか必要ないのか、次で検証していきます。

 

ペット保険の必要性は?

 

日本のペット保険会社は15社(2019年時点)あり、分類としては二つにわかれて「少額短期保険会社」と「損害保険会社」があります。

これは全て民間の会社が運営するものです。

 

民間である以上は営利目的が当然あり、運営費と利益が保険料に含まれています。

高額な保険料は手厚い補償がありますが、年間掛かけてきた保険料が更新の際に「さようなら~」となる場合もあります。

 

では、賢い保険の使い方はあるのでしょうか?

保険が力を発揮するのは、高額な手術などの治療費が発生した場合です。

掛け捨てを考慮すると、自分で貯蓄する方が良い場合があります。

 

要は、「自分で積み立て貯蓄を行い、保険は手術保険で補う」というのが賢い保険の使い方となります。

 

何故かというと、手術保険は術後に入院している場合の費用も補償し比較的低額、さらには12歳までの加入条件があるところもあります。

全てを自分の貯蓄で解決できるなら手術保険の必要性もありませんが、備えとしては入っていても良いと思われます。

 

結論とまとめ部分

 

日本のペット保険加入率が約8%足らずの理由には、保険料と比例した必要性が見られないことが原因のひとつであるということがわかりました。

 

万が一に備えて、ペット保険に入ろう!と思うことは間違ってはいません。

飼い主としての責任があるので、逆に良いことだと思います。

 

ですが、ペット保険は掛け捨てです。

更新できないパターンもあり、必要な時には使えない場合もあります。

保険に入っているから安心ではなく、本当に必要な補償を検討して必要な保険を選ぶことがポイントとなってきます。

 

結果として、ケガや事故などに遭わないように、病気にならないように健康管理を日頃から気を付けて、自分で毎月少しづつでも貯蓄するのが保険よりも必要性があるな~と感じました。

 

「健康管理+貯蓄+最低限必要な保険」ということですね。

 

Follow me!