猫の寝相がかわいいワケ?気になる意味も解説します!
どんな格好や仕草をしていてもかわいい愛猫。
何をしているときが一番かわいい?と聞かれてもなかなか答えられませんよね。
遊んでいるとき、ご飯を食べているとき、トイレのとき!…という、ちょっと変わった意見もあります。
でも、寝顔が好き、寝ている姿が愛くるしい、という方、多いのではないでしょうか?
一日を通して見ても、眠っていることが多い猫。おのずと寝顔を見る時間も多くなり、寝姿が印象に残るのも無理はないのですが、やはり安心して眠る姿は平和で愛しいものです。
そんな猫が眠る姿、「寝相」について、今回はその意味や猫の気持ちについて考えてみました。
お宅の猫ちゃんに思い当たることはありますか?
猫は爆睡しない?
そもそもが肉食で狩りをし、単独で生きていた猫。イエネコになってもそのときの習性は残っているので、外敵に襲われることを常に警戒しながら眠っているため、眠りが浅いと言われます。
ですので、家の中で本気で爆睡している猫さんは、安心しきっていると言えるでしょう。ここなら誰にも襲われない、敵は居ないからゆっくり眠っても大丈夫。そう思ってくれてるとしたら、飼い主としては嬉しいですね。
飼い主さんとの親密度合いは、猫の寝相に表れる?!
・必殺技「ヘソ天」!
爆睡と同じく、気を許していると言われるのが仰向けに寝て両手足を広げる通称「ヘソ天」です。「猫の開き」なんて言い方もありますね。先ほども書きましたが、猫はいつ敵に襲われるかわからない!という緊張感の中で寝ているはず。にも関わらず、急所であるお腹を盛大に広げて眠る「ヘソ天」。無防備なその姿からは警戒心など一切感じられません。家の中がよほど安心できる場所なのだろう、というのは、容易に想像できますね。また、性格的にもともと警戒心の薄いノンビリ屋の猫さんである可能性もあります。
・ながーい!ノビノビ寝
次にリラックスしているように見えるのが、長く伸びた状態の寝相。体を緩ませてビローンとだらけて眠る様子はヘソ天と同じく無警戒の極みです。よく眠っているところを起こすと「やっぱり危険かも?!」と警戒心を起こさせるので、そっとしておいてあげましょう。
・横寝でゆったりぐっすり
猫の寝相で意外と多いのが「横寝」ではないでしょうか?その名の通り、体を横たえて手足を伸ばして寝るスタイルです。横になっているため、ヘソ天などと同じく急所であるお腹があらわになるのもこの寝方。
やはりリラックスしている、と思って良いでしょう。
丸まって寝るのは安心してない?
絵や写真、漫画などで猫の寝相として多く描かれるのが「丸まって寝る」姿です。
猫を飼っている人なら、一度は見たことのある寝相だと思います。
今までの「伸びる=安心している」という方程式に当てはめると、「この寝かたは警戒してるからなの?」と思われるかもしれません。
もちろん、少し緊張感を持って寝ている場合もあるかもしれませんが、決してそれだけではありません。
じゃあなぜ、うちの子はヘソ天しないの?
理由はさまざまですが、以下のようなことが考えられます。
・性格やクセ
人間と同じように、いわゆる持って生まれた性格で、警戒心の強い子も居ます。たとえ家の中が安心できる場所であったとしても、心配性だったり、さみしがりやだったり。
猫の性格も実に十猫十色?ですから、「用心深い」という猫にとって大切な感覚を持ち続けている、そう思ってあげましょう。
さらに寝る体勢にもクセがあり、自分の手を枕にする子、布団に潜る子、何かを被せるのが嫌な子、人の枕を使う子、など色々です。
そんなクセもきちんと知り、その子なりのリラックスを尊重してあげましょう。
・季節によるもの
童謡にも「猫はこたつで丸くなる」とあるように、冬場は寒いので、ヘソ天のような格好にはなりにくいのです。反対に夏の暑いときは、警戒心の強い子でも、暑さに負けて伸びて寝てしまう場合も。
寒いときはキュッと縮まってしまい、夏場はダラっとしてしまうのは、人も同じですよね。
・場所が問題?!
ベッドが置かれている場所でも違いがあるはず。猫の好みによって、飼い主さんのそばや人が居ない場所、外が見える場所、日当たりの良い場所…色々あります。その子が気に入っている場所ならなおのこと、安心して眠ってくれるでしょう。
・体調不良のサインかも?!
病気で苦しいときには大の字になって寝ることはほぼ無いでしょう。体調が悪いからそっとしておいてほしい、構われたくない、外敵から身を守りたい…。そ
んな理由で丸くなっている場合も無いとは言えません。
丸くなっているからといって、体調が悪いと決めつけるのは早計ですが、いつもはヘソ天で寝ていたのに急に丸まってばかりいる、ずっと緊張しているようだ、そんなときは健康状態をチェックしてあげた方が良いかもしれません。
まとめ
肉食獣である猫が爆睡することは珍しい
猫がその寝相になるにはさまざまな原因が考えられる
寝相はその猫が安心しているか否かを見るときの一つの要因にすぎない。
猫が伸びて寝ているときは、リラックスしていると考えてほぼ間違いなさそうですが、そうでないからと言って、飼い主さんや家の中が嫌いということでは決してありません。
ちなみに、うちの猫は3匹居てもだれもヘソ天はしませんが、特に冬場は膝の上にのぼる子や、お布団に一緒に入って眠る子がいます。
これはおそらくその子たちの愛情表現というか、飼い主を一緒に暮らすパートナーとして認めてくれているからこそ、だと思います。それだけでヘソ天なんてしなくても十分なのです。
そんな感じで、普段からその子の寝相や寝ているときの様子はもちろん、猫の喜ぶこと嫌がることを観察しておきましょう。そうすると、普段とは違う寝相や行動で、思わぬ病気などを発見することにもなります。
猫からの小さなヒントや愛情表現を見逃さないように、日々の生活を大切にしていきたいですね。