犬のフードを手作りする際の注意点

「ねこまんま」という言葉があるように、犬でも猫でも、一昔前までペットの「エサ」は人間が食べ残したごはんにお味噌汁などをかけてやるもの、というような認識がありました。

最近ではそういったものを与えている飼い主さんもあまり見なくなり、「ねこまんま」ではなく市販の「ペットフード」をあげている、という方が圧倒的に増えてきましたね。

 

栄養バランスもとれていて、買い置きもできる、手間もかからないペットフードはとても便利な存在で、ありがたいものです。

でも、愛犬がある日突然アレルギーを発症したり、出産などの影響で今までのペットフードを食べなくなったり、ということもあるようです。

もちろん食べてくれるドッグフードを探す、というのが一番先に考えられることですが、それ以外に「手作り」という方法もあります。

今回は犬のフードを手作りする際の注意点についてまとめてみました。

 

 

手作りペットフードのメリットは?

水分摂取に役立つ

まず、手作りだとどうしても水分を多く含んだものを作ることになるので、ドライフードよりも水分を多く摂取することができます。特に尿路結石などの病気を持つ犬の場合は、水分摂取は欠かせません。

 

添加物を抑え、安全な食事を提供できる

保存料や着色料などを使用せず、より自然で安全な食事を食べさせることができます。

また、旬の食材を使うことでさらに栄養価が高い食事になりますし、人の食材の残りを有効活用することも可能ですね!さらに手作りだと市販品よりカロリーが低くなるのでたくさん食べられます。

 

体に良い効果が期待できる!

毛艶が良くなる、便通の改善、体臭や口臭、便の臭いが減る、アレルギー症状が改善する、ほかにも体調改善に役立つ、という声があります。

 

 

手作りペットフード、作るときの注意点

まずは身近な食材を使って、食事の一部を手作りに変えてみる。

市販のフードに手作りを少しだけトッピングしてみる、スープをお水代わりに与えてみる、など、最初はあまり難しく考えずに取り組んでみましょう。

急にすべてを手作りに変えてしまうと、栄養が偏ったり好みに合わず食が進まなかったりする場合があります。

 

どんな食材を使用する?

犬は雑食とはいえ、やはり肉や魚などを中心とした食事が栄養的にも良く、好みにも合っているようです。

さらに肉や魚のほか、白米などの穀物や旬の野菜など、なるべく多くの食材を使用しましょう。食材の量のバランスなどはレシピ本などにもありますが、それらはあくまでも目安です。年齢や犬種によっても変わってきますので、あまり固執しすぎず、気になる場合は獣医師などに相談しましょう。

 

犬に与えてはいけない食材は?

もちろん、人間が食べているものでも犬が食べてはいけないものがたくさんあります。一例を挙げると・・・

タマネギ、チョコレート、ナッツ類、桃、ぶどう、レーズン、生卵、肉や魚の骨、甲殻類、貝類などなど。

他にも、人間が使う調味料や加工食品は犬にとっては味付けが濃いので、与えないようにしましょう。塩分過多や健康を害する原因になりかねます。

 

 

まとめ

大切なことは、愛犬が食べてくれるフードを提供すること。

今普通に食べている市販品をやめて、ペットフードを手作りする、となるとかなり大変なことのように思えます。

でも、

素材本来の味を生かす

余計な味付けをしない

バランスよく色々な食材を使用する

犬に食べさせてはいけない食材を使わない

などに注意して、まずは少しずつ食事の一部を手作りに変える、という気軽な気持ちで挑戦してみてはいかがでしょうか。

最近では栄養士や獣医師が書いた手作りフードのレシピ本なんかも出ていますので、参考にしても良いかと思います。また、必要な栄養素やその量には個体差があるので、かかりつけ医に相談するのもおすすめです。

 

品質の良い手作りのフードに変えることで、悩んでいた症状の改善や持って生まれたものと諦めていた症状が軽くなり、お薬が要らなくなった、という報告もあります。

それになにより、手作りペットフードの良いところは、食事を作ることで愛情を注ぐことができ、さらにそれを喜んで食べる愛犬を見ることで、飼い主さんもうれしくなること。

お互いの信頼関係を深めることにもつながりますので、ぜひチャレンジしてみてください!

 

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