猫は箱が好き?理由を調査してみた!
あなたは、よく箱に入っている姿を見かけませんか?
箱に入ってこちらを見上げている猫の姿は、とてもかわいいですよね。
なぜ、猫はよく箱に入っているのでしょうか。
猫が箱に入る理由
実は、猫が箱に入る理由は主に2つ存在するのです。
今からその理由を説明します。
1.敵から身を守るため
本来、猫は外で狩りをして生活する動物です。
しかし、外で暮らすのは簡単ではありません。猫にも、カラスや蛇といった、さまざまな天敵が存在します。
猫の1日の睡眠時間は大体12時間前後で、半日寝ていることになります。
天敵が目を光らせている中で、12時間も睡眠をとるということは死を意味していて、「寝ていても捕食されない安全な場所」が必要なのです。
ここで箱を見てみましょう。
猫がよく入っている箱は、「自分の体にぴったりな小さな箱」ではないでしょうか。
「右も左も、上も下も壁にぴっちりはまっている」=「敵は入ってこれない」
これは自分の身を隠すための、生存本能からきている行動なのです。
家猫でも同じことが言えます。
家猫の天敵は大体、大きな音が出る掃除機、怒っている飼い主、そして仲が悪い兄弟猫があげられます。
暗く、落ち着く狭い箱の中という場所で、事が過ぎることを待っているのです。
2.人間の家は寒いから
猫の先祖は「リビアヤマネコ」という砂漠に生息するネコ科の動物だということが分かっています。
砂漠の気温は大体30度から40度で、その温度が猫が最も暮らしやすい温度なのです。
ところが、我々人間の適正温度は大体25度。エアコンも25度で設定している家庭も多いのではないでしょうか。
猫にとっては人間の家の温度は寒いのです。
その証拠と言っていいのかわかりませんが、私の家にいる愛猫はエアコンが24時間稼働しているのにも関わらず、一年中冬毛で、もふもふしています。
暖かい場所が好きな猫は、体温を上げるために狭い箱の中でまるまっているのです。
先祖が砂漠というのを聞くと、水が嫌いな理由や、熱い砂漠で涼むために暗い場所を好んだのだなということが分かりますね。
猫には必ず体にフィットする隠れ家が必要
猫はストレスに弱い生き物。というのはよく耳にするのではないでしょうか。
実は、ストレスと箱(隠れ家)は密な関係にあるという事が、オランダ・ユトレヒト大学の動物行動学者、クラウディア・ヴィンケ氏の研究で判明しています。
それぞれの猫に、「箱のない部屋と箱のある部屋を用意して猫のストレスを比べてみる」という研究で、箱のある部屋で暮らしていた猫は、箱のない部屋で暮らしていた猫より、初期のストレスはすくなく、すぐに人間と遊ぶことに興味をしてくれたという結果が出ています。
そして、なんと箱のない部屋の猫は、箱のある部屋の猫より3倍ものストレスを抱えている。という結果も出たのです。
この研究で、箱は猫にとってストレスから逃れるものだということが分かりますね。
まとめ
猫が箱に入る理由
・天敵から身を守るため。
・寒いから箱に入って暖まるため。
・ストレスから逃れるため。
(研究結果あり)
最近、Tシャツとワイヤーハンガーで作る猫ハウスが流行っていますよね。
私も作ってみたのですが、飼い主の匂いが付いていて安心するのか、ずっとその中にいます。
おかげで、一緒に寝てくれる頻度が減ったのですが・・・。
箱があると散らかって見えるからすぐに捨てたい!という方にはお勧めの猫ハウスなので、是非作ってみてください!