近年、うさぎの平均寿命はかなりのびてきました。

最近では、１０歳を超える長寿うさぎさんも珍しくありません。

その秘訣の一つとして、うさぎの食生活の変化があると言われています。

一昔前は、野菜の切れ端（余り物など）や庭の雑草のみを与えて育てていた人も多くいましたよね。

犬や猫とはそもそも体の作りが大きく違う、草食動物であるにも関わらず、うさぎという生き物についての本や情報が、現代に比べて非常に少なかったので、そういったイメージのみが浸透し、馴染んでしまっていたのでしょう。

しかし、現代は違います！

ペレット（わんちゃんでいうドックフードのようなもの）や質の良い牧草、うさぎ専用のサプリメントなど、うさぎに必要な栄養や食生活をととのえてあげることができるようになったのです。

今回は、その中でも特にうさぎにとって必要不可欠な、牧草についてお話しいたします！！

 

うさぎは１日にどのくらいの牧草を食べるの？

はっきり言います。個人差があります！（笑）

食べる量は、うさぎさんひとりひとり違います。

人間に例えると、大体の人は白いお米が大好きですよね。多くの方は、毎日口にするでしょう。

炭水化物は、人間にとって必要な栄養素でもあります。

でも１日に食べる量を聞かれたら、個人やご家庭、体質などによって様々ですよね。

こんな感覚です。

人間と決定的に違うのは、やはり体の仕組みでしょう。

難しい話になってしまうので詳しくは省きますが、草食動物であるうさぎは、基本的には常に何かを食べて、お腹を常に動かしていなければなりません。

また歯も一生伸び続けるので、かたい牧草を常に食べることで、歯の伸び過ぎも防がなければなりません。

そこで常に牧草を食べ放題にしておく必要があるのです。

１日２回のペレット、おやつに野菜や果物、そして牧草は１日中食べ放題。

うさぎさんの食生活は、こんな感じです。

我が家のうさぎさん（ネザーランドドワーフ♀）は、赤ちゃんの頃から牧草が大好きなので、毎日ポリポリたくさん食べてくれます。

しかし中には、牧草があまり好きではない子もいます。

その場合、少しでも食べやすい短くカットされているものを選んでみたり、牧草の種類を嗜好性の高いもので工夫してあげてみるると良いですよ。

 

そもそも牧草ってなんの植物？

うさぎが食べる牧草には、いくつかの種類があります。

よく知られているものを紹介すると、だいたいこんな感じです。

 

・チモシーグラス

・アルファルファ

・オーチャードグラス　etc…

 

＊チモシーグラス

通称チモシー。うさぎさんが食べる牧草のほとんどが、このチモシーです。

イネ科の植物で、繊維が豊富、低カロリーなのが特徴！

１番刈り、２番刈り、３番刈りとあり、１番刈りが最も自然に近い状態で、かための茎。よって食物繊維が１番豊富。

それに対し、３番刈りは葉が多く、柔らかめ。繊維質なかための牧草が苦手な子は、３番刈りなら食べてくれる場合もありますよ。

我が家のうさちゃんは、１番刈りを毎日ポリポリたくさん食べてくれますが、少し体調が悪い時はやはり食欲が落ちます。

そんな時は３番刈りの出番！

柔らかい３番刈りは、１番刈り以上に美味しいらしく、多少体調を崩していてもムシャムシャ食べてくれます。

 

 

＊アルファルファ

こちらはマメ科の植物。人間のスーパーでも見ますよね。

うさぎさん用は、キューブ状に固められて売っているものが多いです。

アルファルファは嗜好性が高く、栄養も豊富なので、成長期の子うさぎや妊娠中のうさぎさん向き。

逆に青年期以降のうさぎさんには、肥満や、カルシウムの過剰摂取の原因になってしまうので、あげすぎ注意！

我が家ではたま〜に、長い時間のお留守番の時や、ご褒美の際に、少しだけ与えています。

 

 

＊オーチャードグラス

チモシーと同じくイネ科の植物。

チモシーに比べて香りがほのかに強く、嗜好性が高いので、チモシーが苦手な子に与える場合も多いです。

ペットショップで栽培キットも売っていて、私も購入を考えましたが、なんとカモガヤ（まさにオーチャードグラスのこと）アレルギーが判明してしまい、泣く泣く断念…。

私のように花粉症の方、こういうこともあるので注意ですよ！！

 

まとめ

うさぎさんが大好きな牧草は、うさぎの健康を良好に保つためにも必要不可欠な食べ物です。

しかし、うさぎさんにも、好き嫌いや好みがありますから、できるだけ楽しく食事をしてもらえるよう、私たちも工夫してあげたいですよね。

同じ種類の牧草でも、アメリカ産、国産、ハーブ入り、厳選素材などなど…色んなものが販売されてますから、うさぎさんの好みや体質によって、ベストなものを選んであげてくださいね。

そして！！うさぎさんにとってそれだけ重要な食べ物ですから、いざというときのために、ぜひご家庭に一定量ストックしておくことをおすすめいたします。

例えば災害時、わんちゃん・ねこちゃんの食べ物は、比較的早い段階で調達されるかもしれません。

しかし、牧草を主食とするうさぎさんの食料は、手に入るのに時間がかかる可能性が高いです。

大事な大事な小さな命を、私たちの手で守っていきましょう！