うさぎのいる部屋の気温管理。夏と冬での注意点

猛暑を通り越して酷暑と言われたこの夏。

熱中症対策に気を使った事でしょう。水分補給に気温管理。そう、気温管理です。

うさぎさんと生活するなら、知っておいていただきたい事の一つです。

スペースが少ない一人暮らしでも飼いやすいことから人気のうさぎですが、気温管理を知らずにお迎えしてしまうと大変です。

犬と猫を併せたような気温管理が必要なうさぎについて、また、夏と冬の違いについて書いていきたいと思います。

うさぎの好きな気温、ズバリ何度?

気温管理と言うけれど、何度くらいがいいでしょうか。それは18℃~24℃です。これは多くの飼育書や獣医さん、専門店でも推奨されている温度です。

かなり狭い範囲だと思いませんか?

小学校の飼育小屋で飼われていた記憶が強い人は驚いたと思いますが、そのイメージは今ここで捨てていただき、うさぎは気温にうるさい生き物だと覚えてください。

気温管理の方法

では、理想の気温に近づくためには何が必要でしょうか。

 

・エアコン

・温度計

・保冷、保温用品

 

まずは温度と湿度がわかる温度計を購入しましょう。

これは気温管理の基本です。

ケージに取り付けが出来るタイプを選ぶとうさぎのいる環境での気温がリアルタイムでわかります。

24時間の最低気温と最高気温がわかるものだとよりよいでしょう。

うさぎは気温差にも強くありません。朝晩の冷え込みがあるときなど、一日どの程度気温が変化しているか知る事で気温管理の方法を考える事が出来ます。

では続いて、具体的に夏と冬にどうすればよいか書いていきましょう。

 

夏に気を付けたいこと

(1)室内での過ごし方は

うさぎは犬と同様に夏に弱い生き物です。全身がふわふわの毛でおおわれ、汗腺が無く汗はかきません。大きな耳から熱を放出しますが、それも夏の暑さに対応しきるだけの能力があるわけでは

ありません。

なので、うさぎの体温を確認するためには耳を触って確認してあげましょう

うさぎが夏の間快適に過ごすためには、24時間エアコンでの気温管理が必須です。

昨今の酷暑で、冷房は点けっぱなしの方が節約になると言う事が、一般的に知られてきては居ますが、まだまだ抵抗がある人も多いのではないでしょうか。

 

エアコンの風は身体に悪い、電気代が高くなる。

そういう発想の元で、冷房を付けずに夏を乗り切る対策を紹介している文章がありますが、その文章を参考にしようという場合は、書かれた時期を確認するのがいいでしょう。

3年や5年前に書かれたものなら、参考にはならないと考えるのが妥当でしょう。

 

うさぎと暮らすのであれば、

・うさぎが生活する部屋にはエアコン必須

・エアコンは24時間稼働

・保冷用品の使用(アルミプレート、大理石、テラコッタタイルなど)

 

は基本中の基本です。

ケージにエアコンの風が直接当たらないように調節し、不意に気温が上がってしまった場合は保冷剤を使用するなど、局所的に冷やすアイテムも必要です。

気温管理にエアコンが必須としましたが、風が出るなら扇風機ではいけないの?と思った方もいるでしょう。結論は扇風機ではダメです。

うさぎは汗腺が無く汗をかかないので、扇風機の風を当てても結局ぬるい風を当てているだけなので、何の意味もありません。

 

(2)屋外での過ごし方

気を付けたいのが夏場の移動です。夏の間でもうさぎをサロンや病院へ連れていかなければならない場面があるでしょう。移動が長い場合は保冷剤や移動する車内にあらかじめ冷房を入れるなど、対策をされる飼い主さんが多いと思います。移動距離が短く、車で10分程度だからと対策をしないと大変です。うさぎはその程度の移動でも充分熱中症になる危険があるのです。汗をかき、毛のない人間でも熱中症になるのですから、想像はできますよね。

さらにお出かけに使用するキャリーケースですが、夏場は出来るだけプラスチック製のものは避けましょう。

熱が伝わりやすいので、中に熱気がこもりうさぎが熱中症になってしまいます。

夏場は布製の物を選ぶといいでしょう。

 

冬に気を付けたい事

夏に弱いうさぎですが、では冬に強いかと言うと結論は猫と同じ、ノーです。うさぎは気温差に弱く適温の範囲が狭いです。簡単に言えば、快適な温度は人間とほとんど変わらないということです。

冬は朝晩の冷えの対策として、ペットヒーターを使用している飼い主さんが多いようです。ケージの下や横に設置するもの、うさぎが直接乗って暖を取るものもあります。こういった電気を使う商品を使用

する場合は、コードを齧ってしまわないように気を付けたいところです。

また、灯油を使用するものも24時間使用するのは現実的ではありません。家事や空気の問題があるので、夜間などはうさぎさんが過ごすケージを中心に気温管理すると良いでしょう。

毛布や段ボールでケージを覆う場合は、全て覆ってしまうと中が熱すぎてしまう場合があるので、どこかは必ず開け、うさぎが自分で調節できるスペースを設けましょう。

 

気を付けたい季節の変わり目

さて、熱いのも寒いのもダメなうさぎですが、では春や秋は大丈夫だろうと油断してはいけません。

季節の変わり目は、体調を崩す恐れがある恐ろしい季節です。

熱い夏が終わり、しばし冷房ともサヨナラできる外気温が20度を下回る頃、うさぎが突然元気をなくして病院にかかることがあります。

冷えによる胃腸機能の低下、うっ滞を起こすうさぎさんが多いのです。

冷房を切って寝られるようになるころには、朝晩は随分と冷えるものです。

日中は快適でも、気温差が激しくなっていないか、温度計をこまめにチェックするといいでしょう。

 

まとめ

いかがでしょうか。うさぎのデリケートな生体をご理解いただけましたか?

我が家のうさぎもお迎えして1ヶ月もしないうちに、気温が24℃に上がり元気をなくしたことがあります。

夕方気温が下がってきたところ、元気になりましたが後から考えてみたら春先産まれのうちのコにとってみたらはじめの夏の気温だったのでしょう。

ですから、飼い主さんたちは1年365日中、360日はエアコンをフル稼働する覚悟が必要です。

電気代は少々高くなりますが、人間も快適に過ごせるので案外悪いものではありませんよ。

 

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