急にバタンと横になる!?うさぎが横になるのはどんな時?
“バタン!!”という音と共に、急に横に倒れたうさぎ。
「えっ何!?急にどうしたの!??」と、私も初めて見た時はかなり驚きました。
慌てて傍に駆け寄ると、そこには気持ちよさそうにのびのびしているうさぎさんの姿が。
実はこれ、うさぎが非常にリラックスしている時の仕草なんです。
今回は、うさぎが急に横になった時の気持ちや、我が家のうさぎさん独特(?)の仕草、そして注意点などについてお話したいと思います。
うさぎが横に倒れる時ってどんな時?
うさぎが急に“バタン!”と横に倒れる時とは、一体どんな時なのでしょう。
ずばり、うさぎが非常にリラックスしている時です。
うさぎは自然界では捕食される側の生き物。
敵の気配を感じたら、すぐに逃げられるよう、常に身構えていることが多い生き物です。
私たちと共に暮らすうさぎさんは、生まれた時からお母さんうさぎや人間に守られていますから、野生のうさぎさんほど神経質ではありませんが、やはりお迎えしたばかりの頃や、慣れない環境では、多少身構えますよね。
そんな習性を持つうさぎさんですから、横に倒れお腹を見せたり、手足を伸ばすということは、非常にリラックスしている、安心している、心を許しているという証なんです。
我が家ではこれを、“ごろん”と呼んでいます。
面白いのは、このうさぎさんの“ごろん”という仕草、結構激しいんです。(笑)
少しずつ手足を伸ばすとか、体勢を倒していくのならわかるのですが、うさぎさん、急に真横に倒れ込むんです。(笑)
たまに“ごろん”の衝撃で、壁に頭をぶつけたりするので、もう少し上手くやれないものかと思ったりもしますが、その不器用な仕草が、逆にうさぎさんの可愛らしさを増している気もします。(笑)
我が家のうさぎは助走もつける
我が家のうさぎさん(ネザーランドドワーフ ♀)は、この“ごろん”をする際、大体いつも助走を付けます。(笑)
もしかしたら他のうさぎさんにも、助走をつける子がいるかもしれませんね。
部屋んぽ(1日に数時間、うさぎさんをケージから出して部屋で自由に遊ばせてあげること)で部屋中を元気に走り回り、少し疲れてくると、一休みのため、部屋の中に何箇所かある、お気に入りの場所のひとつにやってきます。
我が家では、うさぎさんがごろんをしたら、撫でたりブラッシングを始めるというシステムなので、お気に入りの場所に来た段階で、私に一度「あたし今からごろんするからね。なでなでしてね。」という雰囲気のアイコンタクトを飛ばしてきます。
私がそのアイコンタクトを受け取ったことを確認すると、壁際に向かってゆらゆら頭を降り始め、助走を付け始めます。
1…2…ごろん!!
この時だいたい、“バタン!!”という結構な音がします。(笑)
この助走をつける際の姿と、これだけ助走を付けているにも関わらず不器用に倒れ込む姿が可愛くて、私は何度もこの姿を動画に収めようと試みているのですが、残念ながらスマホを構えると警戒してごろんをやめてしまうのです。
やはりリラックスしていないと見せてくれない仕草なのでしょう。
家族の真横でする“ごろん”は信頼の証!
ごろんをしている時点で、うさぎさんがその場所でリラックスしている証拠ではありますが、誰かのすぐ近くや真横でごろんをしてくれたら、それはその人のことを信頼している証です!
先ほどもお話しした通り、お腹を見せたり手足を伸ばすということは、弱い部分を無防備に見せる・すぐに逃げられる体制ではなくなるということですから、危害を与えてくるかもしれない相手の近くでは、決してごろんはしません。
よって、近くでごろんをしてくれたら、うさぎさんとの間に信頼関係ができている証なのです。
我が家では、主人が壁に寄りかかって座っていると、腰の後ろの小さな隙間に入り込んでごろんをしてくれたり、私がソファーに座っていると、私の真横にきてのびのびしたり、“なでなで”のおねだりをしてくれたりします。
我が家のうさぎさんは怖がりなので、家族にお迎えしたばかりの頃は、ごろんをしてくれても少し距離がありましたが、家族として一緒に時間を重ねるたびに、少しずつ心を許して、こうして距離を縮めてくれるようになりました。
今ではごろんをして撫でていると、手足を伸ばし切った状態で爆睡し、起きると大きなあくびまで披露してくれます。(笑)
私たち家族を非常に信頼してくれている証ですから、その姿を見ると、今でも嬉しくてたまらなくなります。
立て続けに何度もごろんをしたり、体勢を頻繁に変えるなら体調が悪いことも
ごろんについて、ひとつ心に留めておいて欲しいことがあります。
ごろんを不自然に何度も繰り返したり、ごろんの最中に何度も体勢を変えることがあれば、うさぎさんの体調が良くない時のサインである可能性が高いです。
うさぎさんがよくなる疾患のひとつに、“鬱滞”というものがあります。
鬱滞とは、お腹の動きが悪くなってしまっている状態のことで、その症状の一つとして、お腹の中にガスが溜まるというものがあります。
お腹にガスが溜まっていると、お腹が張って痛みが出てくるので、楽な姿勢を探すため、何度も体勢を変えたくなるのです。
我が家のうさぎさんは、生まれつき鬱滞になりやすいので、今ではお腹が痛いとき独特のごろんやポーズがなんとなくわかります。
この兆候を見逃さず、お腹が痛い時の仕草を見せたら、すぐに薬を飲ませるなどの処置をするよう心がけています。
頻繁にごろんをする、何度も体勢を変えるなどという仕草を見せたら、具合が悪そうでないか、目に力はあるか、お腹を触られるのを嫌がらないかなど、しっかりチェックしてあげましょう。
まとめ
うさぎが見せる行動のひとつ、“ごろん”は、うさぎがリラックスしている時の仕草であり、信頼関係の証でもあります。
その不器用なやり方に、初めて見る人は驚く場合も多いですが、それもうさぎさんのご愛嬌のひとつ。
意味を知ると、とっても愛おしく感じると思います。
我が家のうさぎさんは、今では部屋んぽ中何度もごろんを見せてくれますが、いまだに勢い余って頭をぶつけたり、勢いをつけすぎて仰向けになってしまったり。
心配になってしまう一方、今でも見ていて全く飽きません。(笑)
うさぎさんがこれからも毎日、安心してたくさんごろんできる家庭を、私はこれからもしっかり守っていきたいと思います!!