ウーパールーパーの懐く飼い方

ウーパールーパーといえば、バブルの時代に大流行したピンク色の生き物、として有名ですね。

今でも、水族館などで展示されています。

その可愛い姿を見て、いつもそばにウーパールーパーが居てくれたら癒されるのになぁ。けれど、水族館のような専門施設でなければ難しいよね、と思って諦めている人も多いのではないかと思います。

でも実は、ウーパールーパーは、自宅で飼うことができるんです!

せっかくペットを飼うなら、コミュニケーションをとりたい!という方にも、実はウーパールーパーはとてもおすすめです。

ウーパールーパーって懐くの?という質問を良く頂きますが、『はい。懐きます』というのが私の答えです。

声をかけると反応したり、水換えの時間にちょっと触れ合ったりすることもできます。

ウーパールーパーの魅力は何と言っても可愛く、愛くるしい見た目と、ゆったりとした動きに癒されることです。あなたのお家にも、ウーパールーパーをお迎えしてみませんか。




1. ウーパールーパーとはどんな生き物なの?

ウーパールーパーは、メキシコが原産のオオサンショウウオの仲間で、スペイン語ではアホロートル、英語ではメキシコサラマンダーとも言われています。

原産国のメキシコでは、環境汚染や乱獲のため希少種となっており、ワシントン条約で輸出や輸入が規制されています。現在日本で買うことのできるウーパールーパーは、日本で繁殖されたものです。

ウーパールーパーの本来の色は、ブラック、グレーやネイビーのマダラ模様です。それぞれ、「ブラック」「マーブル」と呼ばれています。

この姿を見ると、オオサンショウウオの仲間なんだなぁ、と感じると思います。

野生種に近い個体が好き!という方はブラックやマーブルがオススメです。

日本ではウーパールーパーというと殆どの人が思い浮かべるピンク色体に黒い瞳の個体は「リューシスティック」と呼ばれています。

瞳が黒いので表情がハッキリしていて可愛いですよね。体が白く、瞳の色も白または赤の個体は「アルビノ」と呼ばれています。

我が家のウーパールーパーはこのアルビノです。

白っぽい個体は本当に美しく、夜にライトをつけていたりすると、うっとり見惚れてしまいますよ。

アルビノは視力が弱いので多頭飼いには向かなかったり、エサやりにコツが必要だったりと他の子より少しだけ注意が必要です。

さらに、アルビノの中でも金色の色素が多い個体はゴールデンと呼ばれ区別されることもあります。

2. ウーパールーパーを飼うのに必要なもの

必ず必要なもの
1) 水槽:体に合わせた水槽を準備しましょう。

我が家もウパを買い始めた時は小さい熱帯魚用のお洒落な水槽を買いましたが、結構大きくなるので買い換えました。大人になるときには、1匹飼いだとしても45センチ程度の大きさは必要です。

大きな水槽を悠然と泳ぐウーパールーパーは神々しささえも感じます。

でも赤ちゃんのうちは可愛い水槽に入れて、写真をたくさん撮ってあげるのもいいですね。

2) カルキ抜き製剤:水道水に含まれるカルキを抜くために必要です。

さまざまな製品がありますが、私はやはりウーパールーパー専用のものがおすすめです。また、製剤は大きな問題がなければ、なるべく同じものを使う方が水質が安定すると思います。

3) 餌:最初のうちは人工飼料がおすすめです。

粒状のものが多いので、体の大きさに合わせて粒の大きさを選ぶといいと思います。

生き餌もありますが、手間もかかるし、水も汚れるので我が家はやめてしまいました。

そのかわり、おすすめなのが、鳥の心臓です。

スーパーなどで買うことができる鳥レバーにくっついているやつ、アレです。

一口大に切り分けて、サランラップに小包装し冷凍保存しています。

あげるときは水につけて解凍してから。ウパのご飯を作った日は、人間はレバニラ炒めを食べます。

赤ちゃんの間は人工飼料、育ち盛りは生き餌や鳥の心臓などを、毎日与えます。

うちの子は、おばあちゃんなので、今は1週間に1回の頻度で与えています。

4) 水温計:ウーパールーパーは、ひんやりした水の温度を好みます。

四季があり、気温が上下する日本で飼育するには、水温計は必須です。

水温は25度を上限とし、なるべく20度以下になるようにコントロールしています。

飼い初めの頃は水温管理が難しく、1日に何度も水温計をチェックして、水温が高くなってきたら保冷剤を投入して、水温を下げたりしていました。

そういう意味においても、水槽は大きめがいいと思います。

 

3. ウーパールーパーの懐かせ方

ウーパールーパーは人の言葉を理解したり、個人を識別したりすることはできないと言われています。

けれども、お世話を続けていくことで信頼関係を築くことは可能です。

大きな人影が近づいてきたら、ご飯がもらえる、お水が綺麗になって苦しくなくなる、そういう毎日の丁寧なお世話が、ウーパールーパーに安心感を与えて、

「大きな人影=良いことが起こる」と認識してくれるようになります。

また、リューシスティックやアルビノであれば、血液循環が促進してヒレが赤く充血する様子が見えるため、テンションが上がってる!というのを観察できます。

私は餌のあげ方を工夫しています。餌やりはウーパールーパーとの大切なコミュニケーションの時間です。

水槽の中にポイっと投げ入れて終わり、ではなく、ピンセットで一粒ずつ口に入れてあげます。

水の中なので聞こえないだろうと思ってはいても「はい、あーんして。」などと声をかけます。

これは水槽に敷いている砂利を誤食しない為でもありますが、信頼関係成立にも役立っています。

そして、慣れてきたら手で食べさせる事もできるんですよ!

ウーパールーパーは視力が弱い分、嗅覚が効きますから、餌と一緒に飼い主の匂いを覚えてもらっています。

そうすると、水換えの時に水槽の中の土管などを取ろうと手を入れると、スィーっと寄ってきてくれる時もあります!

ウーパールーパーが「ここには自分を傷つけるものは居ないんだ」と思ってくれるように可愛がる事が一番だと思います。

ここまで関係が上手に構築できていたら、人影を見ると寄ってきたり、手足をバタバタ動かして可愛い仕草をしてくれたりします。

4. おわりに

ウーパールーパーは、愛情をかけるとその分しっかり返してくれる生き物です。

丁寧に毎日ケアしてあげましょう。仕事や学校で疲れて帰ってきても、ウーパールーパーの可愛い顔や仕草をしが癒してくれます。

長く一緒に暮らして、心が通じ合う関係が築けると良いですね。

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