ハムスターが回し車を使わない!走らない理由はなぜ?
ハムスターと聞いて連想するのは餌を口いっぱいに頬張る姿と、回し車を走っている姿でしょうか。
特に回し車は”必死に”という言葉がぴったりで、狂ったように走り続けている姿がとても楽しそうで愛しく感じてしまいます。
野生のハムスターは一晩で10km以上走ることもめずらしくありません。
長距離移動することを本能にインプットされているハムスターがケージの中だけで生活していくのは大変なストレスになってしまうことが想像できますね。
ハムスターが回し車で走る理由として大きいものは運動不足解消とストレス解消でしょう。ところが中には回し車を使わないハムスターもいます。
飼い主さんとしては、具合が悪いのではないかと心配になってしまいますよね。ハムスターがなぜ回し車を使わないのか理由を考えてみましょう。
ハムスターのケージが狭くて回し車がぶつかってしまう
単独で飼っている場合などに多いのですが、ケージのサイズ自体が小さいために回し車がスムーズに回らない場合が考えられます。
ケージのサイズと回し車のサイズをみて、引っかかりなどがなくスムーズに回るか確認してみましょう。
ケージのサイズを大きなものにしてあげることでのびのびと走ることができるようになります。
ハムスターの体のサイズと回し車のサイズが合っていない
ハムスターを回し車に乗せてみてください。背中が反り返っていませんか。
回し車のサイズが小さいと背中が反って背骨に負担がかかってしまいます。
ゴールデンハムスターで20cm以上、ドワーフ種のハムスターで12cm以上の大きさの回し車が必要です。回し車のサイズが小さい場合は買い換えてあげましょう。
ハムスターが回し車を走っている事に飼い主さんが気がついていない
ハムスターは夜行性の動物です。飼い主さんとは別の部屋で飼育している場合や静音タイプの回し車を使っている場合などは、飼い主さんが気がついていないだけということも考えられます。
警戒心の強い性格のハムスターは、小さな物音や気配に敏感なのですぐに驚いて止まってしまいます。そーっとのぞいてみると意外と一生懸命走っているかもしれません。
また、昼夜逆転してしまっている場合も考えられます。
飼い主さんのいない昼間に活動して夜間に眠ってしまうので、活動していることに気づきにくいです。夜間はケージにタオルをかけて暗くしてあげる、昼間はきちんと陽の光を入れてあげる(直射日光はダメです)などしていると、次第にリズムが整ってきます。
ハムスターが回し車の使い方を知らない
回し車を入れていないペットショップは意外と多いです。
回し車は自然界には存在しません。回し車も水飲み器もそうですが、ペットショップにいた時に使っていない場合は使い方がわかりません。
そんな時は飼い主さんが使い方を教えてあげてください。やり方は、直接回し車に乗せてあげて優しく回してあげれば大丈夫です。
ハムスターは賢いので繰り返し練習させてあげればすぐに覚えてしまいますから心配はいりません。
まとめ
飼育下のハムスターにとって回し車を走ることは本能にインプットされた欲求を満たす行動です。
探検することへの代償行為、くり返し同じことをする常同行動なども含めて走るということ自体がハムスターにとって大きな価値をもっています。
欲求が満たされずストレスがかかると脱毛、下痢などの体調不良を引き起こす可能性もあります。ハムスターが回し車を走らないことには理由があります。
よく観察して上記の対策をしても回し車を使わない場合は、安全対策をしっかりした上でお散歩させてあげるというのも1つの手です。
その子の性格や特徴を把握して上手に運動不足を解消してあげられるように工夫してみてくださいね。