ヒョウモントカゲモドキが、なつくにはオスメスは関係あるの?
爬虫類系のペットとして人気の高いヒョウモントカゲモドキですが、よく聞かれるのは「なついてくれるの?」ということです。
なつくという意味がどの程度のレベルを指しているのかは、人によって考え方もとらえ方も違っているのですが、犬や猫のようになつくことはありません。
名前を呼ぶと、走り寄ってくるというような関係を求めるのは無理ですが、慣れることは間違いありません。
ヒョウモントカゲモドキは静かに飼ってあげよう
ヒョウモントカゲモドキも生きものですから慣れた環境で飼育していけば、なつくという感覚に近づけることはできます。
慣れた環境とは簡単に言うと、安心して生活できることです。
テレビのすぐ近くに飼育ケージがあったり、騒がしい場所であったりすると安心できないためにエサを食べなくなったりします。
安心して暮らせる静かな環境を作ってあげることが何よりも大切です。
ヒョウモントカゲモドキにエサをあげよう
ヒョウモントカゲモドキの主食は昆虫です。
最近では加工された専用ジェルなども発売されていますので、子どものころからこのようなエサに慣れてきたのであれば違和感なく食べてくれるでしょう。
しかし一般的には生きた昆虫を食べさせることが多くなります。
ペットショップで売られているエサ用の昆虫としては、ヨーロッパイエコオロギ・フタホシコオロギ・ミルワーム・デュビアなどがあります。
保存のできるフリーズドライタイプの乾燥コオロギなども売られていますが、栄養価値の面では生きている昆虫には劣ります。
エサ用の昆虫も生きたまま保存するので、飼育容器を準備するか必要都度買ってくることになります。
通販なども有りますので、併せて利用すると便利でしょう。
エサをあげるとなつく
ヒョウモントカゲモドキにエサをあげるときは、いつも同じようにしてあげることをお勧めします。
ヒョウモントカゲモドキがシェルターの中にいるときは、シェルターのふちを軽く、トントンとたたいて、顔を出したらピンセットで挟んだエサをあげるようにします。
シェルターから出ているときは、顔の少し前の床面を軽く、トントンとたたいてからピンセットで挟んだエサをあげます。
これを繰り返していくと、トントンという音に反応して寄ってきたりするくらいまでは十分なつくようになります。
禁断のエサ
ヒョウモントカゲモドキのエサとしてあまり売られていないのですが、ハニーワームというものがあります。
ミツバチの巣の中に卵を産む蛾の幼虫ですが、これはヒョウモントカゲモドキが最も好んで食べます。
あまりの食べっぷりについついあげてしまいがちですが、これは要注意です。
筆者も経験がありますが、ハニーワームの味を覚えてしまうと他のエサに見向きもしなくなってしまうことがあるのです。
ハニーワームはなつかせることにも大きな力を発揮してくれますが、他のエサを食べなくなると栄養状態が悪くなってしまいます。
私たちがご飯を食べずに、お菓子ばかりを食べているようなものですから与え過ぎないように調節してあげましょう。
オスメスの性別差
ヒョウモントカゲモドキはなつくことに関して言えば、オスメスの差はありません。
身体の大きさもさほど変わりなく、個体差もありますので飼育するにあたって性別を気にする必要はないでしょう。
よく、オスは気性が荒いとかメスは大人しいというイメージを持つ方も多いようですがまったく気にする必要はありません。
もし将来に繁殖を考えているという場合以外は、性別など気にしないで良いでしょう。
なつく=ハンドリング?
ヒョウモントカゲモドキを手で抱き上げたり撫でたりすることをハンドリングと言います。
このハンドリングができるようになると、なついたという感覚にもなるでしょう。
確かに慣れたヒョウモントカゲモドキは手のひらの体温の暖かさが心地よいと感じると、じっとしていることがよくあります。
しかし、飽きてくるとすぐに抜け出そうとしますので注意してハンドリングしてあげてくださいね。
ヒョウモントカゲモドキがなつくかどうか、オスメスの差はありません。
静かな環境で同じようにエサをあげて少しずつハンドリングにも慣れさせていく、これを焦らず繰り返していくことでヒョウモントカゲモドキは飼い主になついていくようになります。