犬も鼻詰まりになるんです!症状と気になる原因は?

最近愛犬の様子がおかしい、なんだか食欲が無いみたい。
あら?鼻水?でも鼻が濡れているのは元気な証拠、なんて言うし…、どうしよう?

そんな経験はありませんか?

実は、人と同じように犬も鼻が詰まって呼吸が苦しくなったり、鼻水が出たりすることがあるんです。

そして人以上に嗅覚に頼って生活する犬にとって、これは一大事。

今回はそんな犬の鼻詰まりについて原因や症状、対策などを見て行きたいと思います。

 

犬の鼻詰まり、原因は一体なに?!

鼻詰まりと言っても原因はさまざまで一括りにはできません。いくつか考えられる原因を見ていきましょう。

 

鼻炎や副鼻腔炎などの病気

鼻炎は、簡単に言うと鼻の中の粘膜に炎症が起こった状態のこと。

さらにその鼻炎の原因としては、ウイルスや細菌による感染症や、花粉やハウスダスト、ダニなどによるアレルギー性のものなどさまざまです。

 

なんらかの異物吸引

異物といっても、固形物や目に見えるものだけではありません。
香りや刺激の強い薬品のほか、煙などもその原因になることがあります。

 

歯周病の悪化など、口の中の病気

高齢の犬に考えられるのが、歯周病や歯槽膿漏などが原因で溜まった膿が鼻にまで流れ、炎症を起こす場合です。

 

鼻腔内に腫瘍

高齢の犬や、鼻の長い犬種のほうがより発生しやすいと言われています。
しかし、どんな年齢のどの犬種でも発生する可能性はあります。

 

老化による身体機能低下

加齢による身体機能の衰えが原因になることもあります。

体全体に何かしらの加齢症状が見られますが、特に鼻に関してだけ言うと、
鼻を湿らせておく機能がうまくいかなくなることで、鼻の中が乾燥し、
鼻詰まりを引き起こすことが考えられます。

 

犬種によるもの

鼻の短い犬(短頭種:パグ、シーズー、フレンチブルドッグなど)は、
鼻の穴の形状から、鼻詰まりを起こしやすいと言われます。

 

症状

上記の原因別の症状です。ご自宅の愛犬にあてはまるところはないか、チェックしてみてください。

 

鼻炎や副鼻腔炎のとき

鼻水やくしゃみに始まり、初期はまだサラサラとした鼻水の状態。

人だったら鼻をかむところですが、残念ながら犬にはこれができません。さらに炎症が酷くなるにつれて鼻水の粘り気が増し、外に流れにくくなります。これが固まって鼻づまりになると考えられます。

 

歯周病の悪化など、口の中の病気が原因のとき

ただの鼻水ではなく、変な臭いや膿のようなドロドロした分泌物が出ます。粘り気が強いのでより鼻に詰まりやすくなります。

 

鼻腔内に腫瘍があるときの症状

血の混じった鼻水やドロッとした鼻水が溜まります。これが鼻詰まりの原因になる場合と、腫瘍によって鼻の中が狭くなって鼻詰まりになることがあります。

 

 

鼻詰まりの対策、病院での対応は?

初期の段階であれば、病院では抗生剤や、ウイルスなどに対する消炎剤を処方されることが多いでしょう。

ただ、高齢の犬の場合はそれらの投薬が別の臓器に負担となる場合があるため、ほかの病気との兼ね合いで投薬を見送る場合もあります。

では、投薬以外で上手に付き合っていく方法とは?

乾燥に気を付ける

感染症予防のためには、人と同じように寒さ対策や乾燥に注意が必要です。

家の中で加湿器を使う習慣を心がけましょう。

決して犬のためだけではなく、人の風邪やインフルエンザ予防にもなりますので、一石二鳥です。

 

歯周炎などを予防するためにはまず歯磨き。

これはなかなか急にはできませんので、子犬の時から徐々に慣らして習慣にする必要があります。

 

鼻の中に物理的な問題がある場合

異物や腫瘍など、鼻の中に自然には取れないものがある場合は、手術で取り除く場合があります。

ただし、これも犬の年齢や体調によってはできない場合があります。

 

まとめ

犬の鼻づまりは原因も対処法もそれぞれですが、一番身近な飼い主さんが、普段から愛犬の様子をよく観察して、早期発見をしてあげることが大切です。

呼吸するときにフガフガと音を立てていないか、苦しそうに息をしていないか、寝ているときに鼻からブーブー音がしないか、いびきをかいていないか?

よく見てあげてください。

鼻詰まりだけが原因だとは言えませんが、鼻詰まりから大きな病気に発展することだってあります。

普段の様子と少しでも違うところがあれば、すぐに獣医さんに相談しましょう。

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