長生きしてほしい!切り花を長持ちさせるコツをご紹介します!

食卓や玄関など、お家の中を華やかにしてくれるお花の存在。

何気ない日常の中に、お花があるだけで心が癒やされますよね。

最近では、「花は人にパワーを与えてくれる」、「心や空間を浄化してくれる」なんてことも囁かれています。

そして、購入してきたお気に入りのお花を、“長持ちさせたい!”と願う方は多いですよね。

今回は、“切り花を長持ちさせる方法”について、詳しくご紹介させていただきます!

 

切り花ってどのくらい持つの?

生花店で働いていると、「どのくらい持ちますか?」という質問をよく耳にします。

花の種類や季節にもよりますが、実は切り花の“持ち”は、“場所”と“お手入れ”によって大きく差が出ます。

まず、切り花が“よく持つ”条件とはどんなものでしょう。

それは、「なるべく涼しい場所に置くこと」と、「毎日水を換え、清潔な状態を保つこと」です。

よって、「涼しい場所で」、「毎日水を換える」ことができれば、だいたい一週間〜10日、もしくはそれ以上持たせることも可能です。

逆に、蒸し暑い場所に置いたり、花を生けている花瓶の水を換えず、濁ったままにしておくと、2〜3日で枯れたり腐ってしまうこともあります。

 

切り花を長持ちさせるコツとは?

では、切り花を長持ちさせるコツとはどんなものがあるのでしょう?

いくつかのポイントを、もう少し詳しくご紹介いたします!

 

涼しい場所に置く

まずはできるだけ涼しい場所に置きましょう。

なぜ涼しい場所が良いのか?

その答えは、花を生けている“水”にあります。

私達の生活の周りには、様々な菌やバクテリアが存在しています。

よって、花瓶の中の水を、全くの無菌状態にすることはできません。

そして、暖かい場所、特に蒸し暑い場所では、その菌やバクテリアは増殖しやすくなります。

花瓶の中の水が、菌やバクテリアの増殖によって濁ってくる=水が腐ってくると、それを吸い上げて生きている花は、もちろん腐りやすくなります。

つまり、水が腐りにくい状態を保つことが、花の持ちを良くすることに繋がるのです。

ただし、“涼しい場所”といっても、冷房の風が直接当たるのは望ましくありません。

空調の風は、集中的に乾燥させてしまうため、かえって花が傷んでしまう可能性があります。

空調を使用する夏場などは、“空調の風が直接当たらない涼しい場所”を選ぶといいでしょう。

 

花瓶の水は毎日換えよう

先程もお伝えした通り、花の持ちを良くするためには、清潔な水を吸わせることが何よりも重要です。

常に水を清潔な状態に保つために、花瓶の水は毎日交換しましょう。

 

花の切り口をたまに切ろう

花瓶の水を換える際、2〜3回に1回は、花の切り口を切るようにしましょう。

切り花は、水に浸かっている切り口から水を吸い上げます。

先程もお話しましたが、私達の周りには菌やバクテリアが存在しています。

水をなるべく清潔に保っても、全くの無菌状態にすることはできません。

すると、茎の水に浸かっている部分は、菌やバクテリアによって、どうしてもヌメってきてしまいます。

そのヌメリなどが原因で、切り口がつまり、水を吸い上げにくくなってしまいます。

水をうまく吸い上げることができないと、切り口から一番遠い位置にある花には水が行き届かなくなり、しおれたようになってしまいます。

この、花に水が行き届いていない状態のことを、「水が下がる」といいます。

よって、花がスムーズに水を吸い上げられる状態を保つために、定期的に切り口を切る必要があるのです。

とはいえ、毎日切ってしまうと、花がどんどん短くなってしまうので、切るのは2〜3日に1度のペースがおすすめです。

切り口が詰まらないようにすることが目的なので、切るのは1センチ程度で充分ですよ!

 

「水切り」をしてみよう!

花の首が力なく傾いてしまっている、葉が下を向いてしまっている…。

このように切り花の元気がなくなってしまっていたら、“水が下がっている”のかもしれません。

そして“水が下がってしまった”ときにおすすめなのが、“水切り”です!

“水切り”のやり方は簡単。

まずはバケツなど、口が広く大きめの容器に水をたっぷり張りましょう。

水の中で、花の切り口を切り、花に水が行き渡るまでそのまま置いておきましょう。

このとき、切り口さえしっかり水に浸かっていれば問題ないので、花は水に浸からないよう注意してくださいね。(花が濡れてしまうと腐りやすくなってしまいます。)

また、水が下がりすぎて、花の首が曲がってしまっているときは、新聞紙や包装紙で包み、花を真っ直ぐな状態にして水切りするのがおすすめです。

花が上を向き、葉がシャキッとしてきたら、水が揚がったサイン。

水が挙がったら、清潔な水を入れた花瓶に戻しましょう。

「水切り」は、水が下がったときに限らず、定期的に行うことによって、花の持ちを良くすることができます。

必ず行わなければならないものではありませんが、可能であれば定期的にやってみましょう。

延命剤の使用も効果的

切り花の“延命剤”を使用することもおすすめです。

メーカーにもよりますが、この“延命剤”には、水が腐りにくくなる成分や、切り花の栄養となる成分などが配合されています。

毎日のお手入れにプラスすることで、切り花の持ちをより良くしてくれますよ。

しかし、注意していただきたいのは、延命剤を使用しているからといって、全く水を換えなくてもいい、というわけではないということ!

確かに花持ちをよくさせる成分は入っていますが、綺麗な水に生けることに勝るものはありません。

また、せっかく延命剤を使用しても、切り口が詰まっていたら、花は上手に吸い上げることができません。

あくまで毎日のお手入れにプラスする、という感覚で使用するのがおすすめです。

 

まとめ

切り花の持ちを良くする方法について、少しはお役に立てましたか?

花の種類や、季節によっても“持ち”は変わってきますが、いつだって少しでも長く咲いていてほしいですよね。

とはいえ、毎日一生懸命お仕事されている方や、家族のために家事を頑張っている方など、なかなかお花のお世話まで行き届かない…という方も多いかもしれません。

そんな方も、大丈夫ですよ。

お花のお手入れは、“できる範囲”で構いません。

お花が何よりも嬉しいのは、きっと綺麗な水よりも、行き届いたお手入れよりも、あなたを癒やしたり、笑顔にできることだと思います。

“できる範囲のお手入れ”をしながら、あなたも“お花のある暮らし”を楽しんでみてくださいね。

 

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