気分は、ジュラシックワールド/グリーンイグアナの飼育で注意することとは?
専門のレプタイルショップでなくとも、普通のペットショップでも稀にグリーンイグアナを見かけることがあります。
綺麗なエメラルドグリーンに惹かれて、つい手を伸ばしそうになる方も多いかも知れませんが、グリーンイグアナの飼育は思っている以上に手間もお金もかかってしまいます。
しかしそんな苦労も感じなくなるほどの魅力あるペットであることも事実、ここではグリーンイグアナの飼育方法と、なつかせる方法そして餌の種類についてお話してみることにしましょう。
グリーンイグアナとは
イグアナと言うとテレビのドキュメンタリー番組などで紹介されることの多いガラパゴス諸島のイグアナを連想するでしょうか。
確かに見た目は良く似ていますが、グリーンイグアナは中南米の熱帯気候地帯の生き物です。
無論、販売されているのはこういったところで捕獲されたものではなく、人間の手によって繁殖された個体です。
ショップで販売されているときは、10センチ前後の幼体と呼ばれる状態が大半です。
価格帯も、5,000円以内であることが多く非常にリーズナブルに見えます。
特に男の子のいるご家庭ではお子さんが欲しがって仕方なく購入するということが多いようですが、飼育していくにはかなりの負担が伴います。
熱帯気候を再現する必要
グリーンイグアナは熱帯気候で生き続けてきた生物ですから、飼育環境もそれに近づけてあげなければなりません。
幼体のうちはプラスチックケースや水槽を使って飼育することも出来るので、小動物用の保温器具などを使えば飼育できます。
しかしグリーンイグアナはびっくりするほど大きく成長します。
生体になると体長は約1メートル近くになるのです。
1メートルくらいなら、なんとかなると思われたでしょうか。
ペット(特にレプタイル系)の場合体長とは、口先からしっぽの付け根(肛門の位置)までのことを言います、つまり更にしっぽが長さに加わるのです。
口先からしっぽの先までは、全長と呼ばれるのですが、グリーンイグアナの場合は約2メートルになると考えておかなければなりません。
この大きさになるには、大凡3年といったところでしょうか。
10センチ程度の幼体を飼ってきても、1年後には50センチを超えると思っておいてください。
この大きさになると飼育ケージに入れたとしても、一室を常にエアコンで熱帯気候の状態にしておくことが必要になってきます。
なつかせる方法
グリーンイグアナはとても頭が良いことでも知られています。
餌を与えてくれる飼い主にはかなりなつくでしょう。
しかし犬や猫のようなものではありません、敵対視して威嚇してこないというレベルまでが限界でしょう。
普通に世話をして特に嫌がることをしなければ、同じ室内にいても無視することが大半です。
これがなついているのかと聞かれれば微妙ですよね。
餌の種類
グリーンイグアナは大人になるほど、草食になります。
動物性の餌が必要なのは、幼体の一時期だけです。
成長に伴って、植物性の餌だけで飼育できますが野菜の価格が高騰している時期などはかなりの出費となります。
野菜といっても、基本は青物・葉物になります。
大根やニンジン、もやしなどは見向きもしません。
また、玉ねぎやニラなどは毒性があるので与えられない為、キャベツや白菜などがメインになります。
成長期には一日にキャベツを3つくらい食べることもありますので、やはり手痛い出費になるでしょう。
魅力的ではありますが、一室をグリーンイグアナ専用ルームにして止まり木やその代わりのなる家具を配置・24時間365日エアコンを使って室温と湿度を管理・そして餌代のことまで考えると、ペットの域を超えて家族が一人増えるというしっかりとした気持ちでないと飼育していくことは難しいでしょう。
また、グリーンイグアナはとても長生きします。
平均寿命でも20年強、最長飼育年数としては30年近くまで生きたという例があります。
まさに家族として迎えなければなりませんね。