バラの花を贈りたい!値段の相場や押さえておきたいポイントとは?
数ある花の中で、最も知名度の高い花といえば何が思い浮かびますか?
やはり「バラ!」と答える方が多いかもしれませんね。
温室栽培などにより、1年中花屋の店頭に並んでいるバラの花。
繰り返される品種改良により、現在では数え切れないほどの品種が存在します。
例えば、同じ“赤いバラ”にしても、オーソドックスな形のもの、カップ咲きのもの、ミニバラ、などなど…、色も朱赤から真紅のものまで、たくさんの種類のものがあります。
そんな素敵なバラの花を、大切な恋人や家族に贈ってみませんか?
“特別な日”を演出するのに最適なバラの花。
今回は、そんな“バラの花”について、お話させてください!
バラの花って、いくらくらいするの?
高級レストランで、バラの花を差し出してのプロポーズ…。
こんな素敵なシーンを、ドラマや映画で目にしたことがある方は少なくないでしょう。
そんな印象からか、バラは“高級な花”と認識している方も多いようです。
では実際に、バラはいくらくらいで売っているものなのでしょうか?
実は花の値段はお店や地域によって異なります。
なぜか?
その理由は、花の“流通の仕組み”にあります。
まず、農家で美しく栽培された花々は、花の市場に出荷されます。
私達花屋は、決まった曜日やイベントに合わせて、市場にて花を仕入れます。
そして、この市場のシステムのほとんどが“せり”なのです。
せりによって値段が決まるため、“希少なもの”や“需要が高いもの”ほど価値が上がり、値段も上がります。
つまり、ひとえに“バラ”といっても、品種や人気度合いによって値段が異なるのです。
また、出荷された花には“ランク”も存在するため、その店がどのくらいのランクの花を仕入れているか?という点でも、店頭に並ぶ花の価格に違いが出てきます。
とはいえ、少しでも予算をイメージできたら嬉しいですよね。
あくまで“だいたい”ですが、私が働く花屋では、バラはおよそ400円〜500円ほど。
しかし需要が高まる“クリスマス”や“バレンタイン”の時期は、市場での仕入れ値自体が上がるため、600円〜800円くらいまで上がることもあります。
特に出番の多い“赤いバラ”は需要が高く、イベントが近づくと値段が高騰しがちです。
ただし、一本でもサマになるのが、バラの花のいいところのひとつ。
「バラの花を贈りたいけど、予算は抑えたい…」という場合は、バラの花一輪にリボンをかけるだけでも素敵ですよ。
○○本のバラで花束を作りたい!!と思ったら
抱えきれないほどのたくさんのバラで作られた花束を見たことがありますか?
女性の方なら、そんな花束を貰うことを夢見たことがあるかもしれませんね。
花屋で働いていると、実際に“バラだけを使った花束”の注文を受けることがあります。
「年の数のバラの花束を贈りたい」、「結婚○周年記念に、○本のバラで花束を作って欲しい」などなど、本数はお客様それぞれで違います。
そんな“バラのみ”の花束の購入を考えている方に、花屋に勤めて10年目に突入した私から、いくつかのアドバイスがあります!
ぜひ参考にしてみてください!
①事前に予約しよう!
花屋にはたくさんの花が並んでいますが、一種類の花につき、毎回何本ずつくらい入荷すると思いますか?
お店の大きさや、その地域の需要にもよりますが、一種類の花につき、一度に入荷する本数は、だいたい20〜30本くらい。
生花はナマ物ですから、新鮮なうちに売りさばく必要があるため、特別に注文がない限りは、基本的に余分な本数は仕入れません。
よって、10本以上の本数が必要な場合は、事前に予約しておいた方が安心です。
また、予約の連絡は、できれば1週間前までには済ませましょう。
なぜならば、注文の花を用意するためには、予約の前に一度“仕入れ”を挟まなければならないからです。
仕入れの曜日は、地域やお店によって異なります。
“予約無しで当日お店に行ってみたら、欲しい本数がなかった…”と、がっかりすることがないように、あらかじめ余裕を持って相談に来てくださいね。
②貰ったあとのことも想像してみよう!
花に限らず、誰かにプレゼントを贈るときってわくわくしますよね。
きっとほとんどの方が、プレゼントを受け取った“相手の笑顔”を思い浮かべて贈り物を選んでいると思います。
しかし、そのプレゼントが“お花”の場合はちょっと注意が必要!
実は意外と、“花瓶”を持っていない方が多いのです。
例えば、100本のバラの花束を貰ったとします。
貰った瞬間、受け取った人はもちろんとても喜ぶでしょう。
しかし、その花束を抱えて帰宅したあと、100本のバラを生けられる大きな花瓶、もしくは100本ぶんのバラを生けられるだけの個数の花瓶を、多くの人は持っていないのです。
せっかく貰った大事な花束ですから、受け取った花はできるだけ長く咲いていてほしいですよね。
そんな“貰った人のその後のこと”を考えて、プラスアルファの心遣いを加えてみましょう。
店員さんに相談して、かさばらない本数の花束にしてみたり、花束ではなく、花瓶が必要ない“アレンジメント”にしてみたり、この機会に花瓶も一緒にプレゼントしても素敵です。
あなたの小さな心遣いが、きっと送る相手を更に笑顔にしてくれますよ。
③交通手段は?
意外と盲点なのが、“交通手段”です。
品種にもよりますが、バラの花の茎は意外と太く、本数が多い花束は結構な重みがあります。
大きい声では言えませんが、10年以上花屋に勤めている私でも、花束を作成する際、バラの本数が30本を超えてくると、花を持っている方の手が痛くなります。(笑)
そんなずっしり重みがあるバラの花束ですから、それを渡すまで・受け取ったあとの移動手段のことを考えておくと安心です。
大きな花束のことを考えて、移動をタクシーや車にすれば持ち運びに苦労はしませんし、贈った相手が長い時間電車やバスで帰宅するようなら、袋に収まりやすい“ブーケ丈”の花束にしてもいいでしょう。
また、直接渡さずに、自宅に配達してもらうのもおすすめ。
花束を持ち歩かなくていいですし、ちょっとしたサプライズになりますよ。
方法はたくさんありますから、心配なときは花屋のスタッフや、花を貰う機会が多い方に相談してみましょう。
まとめ
高級感があり、様々な色や品種があるバラの花は、プレゼントに最適です。
しかし人気ゆえに、価格の変動や、イベント前に品薄になることもあるので注意が必要です。
“バラの花束を贈ろう!”と思ったら、早めに花屋さんに足を運んで相談してみましょう。
また、プラスアルファの気遣いや工夫が、花束を囲む時間をより素晴らしいものにしてくれます。
この記事を読んで、あなたも大切なあの人に“気持ちを込めた”素敵なバラの花を贈ってみませんか?