ジメジメ!梅雨の時期にも楽しめる?雨に負けない鉢植えとは!
晴れ間が少なく、雨ばかりが続き、憂鬱な気分になってしまいがちな梅雨の時期。
そんな時期だからこそ、花や植物に元気をもらえたら嬉しいですよね。
しかし湿気が多く、光を浴びられる時間が少ないこの時期は、植物も根腐れしやすく、ちょっと注意が必要なとき。
では梅雨の時期に花や植物を楽しむために、私達はどんなことに気をつければ良いのでしょう?
今回は、そんな“梅雨の時期”でも鉢植えを楽しむ方法や、注意点、梅雨に強い花について、お話させてください!!
梅雨の時期の王様といえば、この花!
湿気が多く、ジメジメしていて、日が差さない…。
一見、梅雨に楽しめる植物なんて、ないようにさえ思ってしまいますよね。
しかし、そんな梅雨の時期にこそ、一番綺麗に咲いている花もあるんですよ。
そう、皆様ご存知の、“あじさい”です!!
水を好み、湿気に強いこの花は、公園や住宅街の植え込みでもよく見られ、定期的に水を与える以外に特別な手入れも必要ないため、自然が多い場所で自生しているものもよく見られます。
そんな“あじさい”の鉢植えは、5月の母の日前後を目安に、花屋にも多く並び始めます。
現在ではたくさんの品種があり、色も様々です。
一般的によく見る形のあじさいはもちろん、花が額縁のような形の“ガクアジサイ”や、小さく品種改良され、室内のちょっとした場所に気軽に飾れる“キッチンあじさい”も人気。
自宅用はもちろん、この時期のプレゼントにも大変喜ばれます。
用途や飾りたい場所に合わせて、ピッタリのものを探してみましょう。
また、“土の酸性・アルカリ性によって色が変わる”ことも有名ですよね。
実際に、購入時にピンク色だった花が、翌年は紫色の花が咲いた、という話を聞いたことがあります。(ただし、色が変わるかどうかは、品種によっても異なります。)
購入後、庭に直接地植えする方は、来年は何色の花が咲くのか、“お楽しみ”にしてみてもいいですし、この機会に土のPHにこだわってみるのもいいでしょう。
そんな奥が深いあじさいの花ですが、雨や湿気に強い半面、寒さと乾燥は苦手です。
室内で楽しみたい方は、エアコンの風が直接当たらないように注意し、空調で部屋が乾燥しているようなら、根に水を与えるだけでなく、花も乾燥しないよう、霧吹きなどで湿度を保つと良いでしょう。
梅雨に注意が必要な植物とは?
あじさいのように、雨や湿度を好む植物もありますが、その他の多くの植物は、基本的には長く続く雨や過度な湿気に注意しなければなりません。
充分に日が当たらないことによって、土が乾かず、根腐れしやすくなりますし、カビなどの菌も繁殖しやすく、病気にもかかりやすくなるからです。
中でも特に梅雨に注意が必要なのは、サボテンや、多肉植物など、もともと葉や幹に水分を多く含んでいる植物です。
サボテンや多肉植物は、本来雨が少なく乾燥している地域原産の植物なので、与えられる水分が少なくても枯れないように、葉や幹にもともと水分を多く含んでいます。
よって、日が差さず、湿度が高すぎる環境では、腐りやすく、弱りやすいのです。
他にも“雨が少なく乾燥している地域”が原産の植物は、梅雨の時期には注意が必要。
雨が続く時期は、なるべく明るい場所に置き、水を控えめにして乾燥を心がけましょう。
梅雨のジメジメから植物を守る方法とは?
では、梅雨のジメジメから花や植物を守るにはどうしたら良いのでしょうか?
まず、水のあげすぎに注意しましょう。
あじさいのように、水分や湿度を好む植物なら良いのですが、多くの植物に水のあげすぎは禁物です。
水を与える頻度は、“乾いたら、たっぷりと”!!
これは、基本的にどの季節でも共通して言えることです。
しかし、日照時間が短く、湿度が増す梅雨の時期は、当然土が乾くまでに時間がかかります。
他の季節に比べ、水を与える頻度は控えめにしましょう。
また、屋外で育てている鉢植えは、屋根がある場所に移動させておくと安心です。
そうすることで、多少の雨はしのげますし、雨が続いても、花や葉を雨から守ることができますよ。
さらに、鉢の水はけを良くしておくことも大切です。
鉢の下に受け皿を置いている場合は、この時期は雨水が溜まりやすいため、外しておくと良いでしょう。
代わりに、鉢の下にすのこなどと敷いておくと、水はけがよくなり、掃除もしやすくなるのでおすすめです。
できる範囲で実践してみてくださいね。
まとめ
湿度が増し、雨が続く梅雨の時期は、私達人間にとっても憂鬱な季節ですよね。
多くの植物にとっても厳しい時期ですが、植物は意外と逞しいものです。
しっかりと対策さえしておけば、多くは無事に梅雨を乗り越えてくれますよ。
また、育て方や環境のイメージがつかない場合は、ぜひその植物の原産国を調べてみてください。
本来自生している国や環境が、その植物の理想の環境であることが多いです。
四季がある日本で、その環境に完璧に近付けることは難しいかもしれませんが、イメージできれば工夫がしやすくなります。
雨が多いこの季節、植物と一緒に乗り切ってみませんか?