小さなカラダに垂れた耳、ホーランドロップの可愛い性格。
うさぎと言えば……みなさん今頭の中にブルーのジャケットを着た世界一有名なうさぎ、ピーターラビットを思い浮かべましたね。もしくは真っ白な身体に赤いワンピース、バッテンのお口がチャームポイントのミッフィーを。そのほかにもディズニーシーのステラ・ルー、サンリオのマイメロディ。シルバニアファミリーのうさぎさん……あげたらきりがないほど、たくさんのうさぎのキャラクターが存在します。
さらにうさぎの絵を描いてください、と言えばみなさんはほぼ一筆書きでうさぎが描ける事でしょう。
でも、待ってください。一つだけ、言わせてください。この世のうさぎ全ての耳が立っていると思ったら大間違いですよ!!
この世の認知は薄くとも、うさぎ好きならその姿に誰もが目を細める。それがたれ耳、「ホーランドロップ」なのです。
ああ、ロップイヤーね!と思われた方も多いと思います。悲しいことに、うさぎと想像する時は二番手になりがちな、このたれ耳うさぎについて。
その性格と、うさぎの可愛いおしゃべり、鳴き声について書いていきたいと思います。
たれ耳の秘密
たれ耳うさぎの起源は、長い耳が特徴的なフレンチロップだと言われています。このうさぎは、世界で初めて飼いうさぎとして改良されたと言われている種類で、18世紀にはすでに存在していましたが、そのたれ耳がどこからやってきたのか、それは不明なところが多く不明なままです。
「ロップイヤー」はそのままたれみみの意味で、耳が左右にたれているうさぎの総称です。
ロップイヤーには、起源となったフレンチロップ、ホーランドロップ、アメリカンファジーロップなどの種類が存在します。
「ホーランドロップ」とは?
ホーランドロップは、フレンチロップとネザーランドドワーフを掛け合わせて小型化した品種であり、ロップイヤーの中では最小と言われています。
体重は1.6キロから2キロくらいで、耳は目の横に付いており顎下2センチ程度垂れています。後頭部はクラウンというふわふわの毛で覆われており、まん丸の顔と小ぶりなおはなのキュートな顔立ちが特徴です。
また、手足の長さはほかの種類に比べて短く、世界一可愛い「ずんぐりむっくり」とした体形をしています。
よもやこの単語を誉め言葉として使えるのは、世界中探してもホーランドロップだけと言えます。
性格について
比較的穏やかで人に慣れやすいコが多いと言われる品種です。小さなお子さんがいる家庭であれば、ネザーランドドワーフよりホーランドロップがおすすめと言えるでしょう。
しかしこれはあくまで比較的という話で、うさぎは基本的に臆病なので、大きな声や大きな音を嫌います。出来るだけ家庭内が穏やかな状態で迎えてあげたいですね。
好奇心旺盛なのはうさぎ共通ですが、慣れてくると飼い主さんに対して構って構ってと後ろをついて歩いたり、撫でて欲しいと甘えたりすることもあります。
うさぎのおしゃべり、鳴き声
ペットとしてうさぎが人気な理由のひとつに、鳴かないというのがあります。例えば一人暮らしで、集合住宅でパートナーとして一緒に暮らす場合は、鳴き声は大きな問題になります。
しかし鳴かないと言われている飼いうさぎですが、全く何の音も発さないわけではありません。うさぎは声帯が発達していないので、鳴くというよりは鼻を鳴らします。
ご機嫌だと「ぷうぷう」と軽い音、怒っていると「ぶぅ!」や「うー!」という低い音を鳴らします。
寝息を立てて寝る子や、ご飯を食べるときにもぐもぐいうコ、飼い主とおしゃべりしてくれるわけではありませんが、楽しい独り言を聞くことが出来ます。
とくに、どんな種類のうさぎが鳴くという事はなく、鳴くか鳴かないかは個体差と言えるでしょう。ただし、ブリーダーさんによると、寝言をいうコはホーランドロップの女の子に多いと言う事ですが。
これは、ホーランドロップの少しぽっちゃり目の女の子に多く、まあるい体形やあごの下の豊かな毛が寝言に一役買っているのではないか、とのことでした。
まとめ
いかがですか。みなさんにホーランドロップの魅力が伝わったでしょうか。
「立っているか立っていないか」ではありません。「立っているか垂れているか」なのです。
可愛らしいルックスに加え、小さなおしゃべりも聞こえるようになったら、もうその魅力に虜になるのは間違いありません。
うさぎの声は小さいので、聞き取ることは難しいですが、聞こえると愛おしさがとまらなくなることでしょう。